今回紹介するコースは、小倉競馬場芝2600mについてです。
小倉競馬場芝2600mは使用頻度はあまり多くないですが、競馬予想をやっていると1度は目にすることがあるコースです。コースを1周半するので上りでペースが大きく落ちるのが特徴的で見た目以上にタフなコースになります。
この記事では、小倉競馬場芝2600mのコース概要や傾向、特徴を紹介した上で「人気」、「枠順」、「脚質」、「騎手」などのデータを踏まえた上で攻略法をまとめました。
競馬場の特徴や今までの傾向を理解するものは馬券を制する!
ぜひ、馬券を予想する際に参考にしてみてください!
小倉競馬場芝2600mの概要・特徴
まず、はじめに小倉競馬場芝2600mの概要や特徴を解説していきます。
コース概要
小倉競馬場芝2600mでは、スタート地点が向正面の直線途中からになります。
スタート直後は、緩やかな下り坂に入りますが距離の関係からかペースが落ち着きやすく、スローペースになることが多いのが特徴的です。上り坂を超えてから残り1000m付近からペースが上がり始め、最後のコーナーではスパイラルカーブの緩やかな下り坂に入り、最後の直線に向け、少しずつ下っていきます。最後の直線は293mと比較的短く、平坦なのでトップスピードで駆け抜けゴールです。
入口から出口にかけ、半径が小さくなる複合曲線によって構成されているコーナーのことです。
レコードタイム
小倉競馬場芝2600m | タイム | 性齢 | 馬名 | 記録年月日 |
---|---|---|---|---|
2歳 | ー | ー | ー | ー |
3歳以上 | 2:36.4 | 牡4 | シルキーヴォイス | 2022年7月2日 |
小倉10R彦島特別にて1番人気シルキーヴォイスが2着のハギノエスペラントを3/4馬身差をつけ、レコードVを果たしています。従来の記録を1秒4更新しました。2歳に関しては、該当レースが行われていないため、レコードタイムはありません。
平均タイムとラップタイム
小倉競馬場芝2600m | タイム | 前3F | 後3F | 後/前 |
---|---|---|---|---|
未勝利 | 2:39.6 | 37.4 | 37.2 | 100 |
1勝 | 2:41.0 | 37.5 | 37.2 | 99 |
2勝 | 2:41.0 | 37.5 | 37.5 | 100 |
前半と後半がほぼ同じラップタイムとなるため、最後に加速するのが得意な馬よりも一定のスピードを維持できる馬が有利となっています。
小倉競馬場芝2600mで行われる重賞レース一覧
当該コースで重賞レースは開催されていません。
小倉競馬場芝2600mでは、OPレースも開催されておりません。
小倉競馬場芝2600mの傾向データ
ここからは小倉競馬場芝2600mの人気別順や枠順、脚質、血統などの各項目別に傾向データをまとめていきます。
予想する際の参考になるかと思いますのでぜひじっくり読んでみてください。
人気別
人気 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 27.8 | 38.9 | 53.7 | 74 | 73 |
2 | 22.2 | 44.4 | 55.6 | 92 | 93 |
3 | 16.7 | 29.6 | 40.7 | 95 | 72 |
4 | 9.3 | 24.1 | 50.0 | 69 | 130 |
5 | 9.3 | 31.5 | 35.2 | 93 | 104 |
6 | 5.6 | 11.1 | 22.2 | 73 | 77 |
7 | 3.7 | 7.4 | 13.0 | 64 | 43 |
8 | 1.9 | 5.7 | 17.0 | 45 | 89 |
9 | 0.0 | 2.0 | 6.1 | 0 | 58 |
10~ | 1.1 | 1.7 | 2.2 | 72 | 35 |
データからも確認できるように1番人気の勝率が最も高くおり、人気のある馬の勝率が高くなっているので比較的安定したレース展開になることが多いです。小倉競馬場では、全体を見ても上位人気の勝率が高いので安定したレースになります。そのため、まずは1番人気、2番人気などの上位人気を検討するのが良いでしょう。
枠順別
枠 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 7.6 | 16.7 | 18.2 | 92 | 92 |
2 | 8.6 | 15.7 | 25.7 | 82 | 86 |
3 | 2.8 | 12.7 | 25.4 | 26 | 80 |
4 | 11.8 | 17.1 | 31.6 | 105 | 99 |
5 | 10.6 | 18.8 | 30.6 | 88 | 94 |
6 | 8.8 | 16.5 | 24.2 | 88 | 80 |
7 | 5.1 | 12.2 | 16.3 | 48 | 56 |
8 | 9.8 | 20.6 | 25.5 | 98 | 83 |
枠順では、4枠・5枠・8枠の勝率が高くなっています。特に4枠・5枠の真ん中の枠が10%以上と非常に良い成績を残しているので4枠・5枠の馬には注目です。
脚質別
脚質 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 22.2 | 22.2 | 22.2 | 139 | 63 |
先行 | 10.5 | 22.4 | 32.0 | 76 | 86 |
差し | 20.5 | 31.8 | 40.9 | 113 | 88 |
追込 | 0.0 | 0.0 | 66.7 | 0 | 80 |
小倉競馬場全体を見ても脚質は、先行が有利な傾向にあります。
小倉競馬場芝2600mでは、スタートしてすぐにポジション争いが始まり、合計6つのコーナーで減速すると考えてもやはり前からいける馬が有利になります。そのため、脚質は先行が有利になりますが差しの脚質の出走数は少ないながらに高い勝率を残しています。出走数が約40回で1着が9回なので差しも十分狙うことができると思われます。脚質は、先行がおすすめです。
血統別
血統 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
ハーツクライ | 13.6 | 20.5 | 29.5 | 131 | 104 |
ゴールドシップ | 22.2 | 29.6 | 40.7 | 176 | 113 |
オルフェーヴル | 12.5 | 27.5 | 37.5 | 87 | 112 |
ルーラーシップ | 12.5 | 22.5 | 30.0 | 101 | 86 |
キングカメハメハ | 17.9 | 21.4 | 35.7 | 132 | 94 |
ディープインパクト | 5.9 | 14.7 | 26.5 | 41 | 63 |
エピファネイア | 26.7 | 33.3 | 40.0 | 188 | 113 |
ハービンジャー | 6.2 | 16.7 | 27.1 | 51 | 76 |
ステイゴールド | 18.8 | 18.8 | 18.8 | 157 | 82 |
ジャスタウェイ | 11.8 | 35.3 | 35.3 | 111 | 91 |
データから見るとハーツクライ産駒、オルフェーブル産駒が好成績を残しています。
先行馬が有利というデータもあるコースですがハービンジャー産駒は、あまり良い成績が残せていないので注意しましょう。エピファネイア産駒は、出走数は少ないながらに26%と高い勝率を残しているので今後の活躍にも期待ができます。そのため、系統はハーツクライ産駒、オルフェーブル産駒、エピファネイア産駒を要チェックです。
父系統別
父系統 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
サンデーサイレンス系 | 9.0 | 17.7 | 26.5 | 79 | 82 |
ノーザンダンサー系 | 3.8 | 12.5 | 18.8 | 38 | 62 |
ミスタープロスペクター系 | 8.9 | 17.2 | 25.5 | 91 | 93 |
ロベルト系 | 10.8 | 18.9 | 24.3 | 109 | 100 |
ナスルーラ系 | 11.1 | 11.1 | 16.7 | 225 | 98 |
ヘイロー系 | 0.0 | 0.0 | 15.4 | 0 | 62 |
エクリプス系 | 0.0 | 11.1 | 22.2 | 0 | 59 |
父系統では、サンデーサイレンス系とミスタープロスペクター系に注目です。
サンデーサイレンス系とミスタープロスペクター系は他の父系統と比較しても出走数も非常に多く、勝率も高いので狙うことができます。ロベルト系、ナスルーラ系も10%超えと良い成績を残していますが出走数がサンデーサイレンス系と比較すると10分の1なので要注意です。父系統は、サンデーサイレンス系とミスタープロスペクター系に注目しましょう。
騎手別
騎手名 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
丹内祐次 | 18.5 | 29.6 | 40.7 | 143 | 117 |
藤岡佑介 | 33.3 | 46.7 | 53.3 | 133 | 99 |
松若風馬 | 14.3 | 23.8 | 33.3 | 127 | 107 |
菅原明良 | 50.0 | 50.0 | 50.0 | 333 | 123 |
西村淳也 | 5.9 | 8.8 | 17.6 | 69 | 80 |
浜中俊 | 11.1 | 16.7 | 22.2 | 47 | 47 |
幸英明 | 11.8 | 17.6 | 17.6 | 81 | 58 |
松山弘平 | 12.5 | 25.0 | 50.0 | 76 | 101 |
福永祐一 | 22.2 | 44.4 | 44.4 | 101 | 79 |
横山和生 | 33.3 | 50.0 | 50.0 | 253 | 126 |
騎手別で見ると丹内祐二騎手が1位となっています。
しかし、注目したいのは藤岡佑介騎手と菅原明良騎手です。両騎手とも出走数は少ないながらに藤岡騎手は30%以上、菅原騎手は50%以上と高い成績を残しています。菅原騎手に関しては、出走数はまだまだ少なく今後の活躍にも期待ができます。そのため、騎手は藤岡佑介騎手と菅原明良騎手がおすすめです。
調教師別
調教師名 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
寺島良 | 27.8 | 44.4 | 61.1 | 173 | 145 |
矢作芳人 | 33.3 | 33.3 | 40.0 | 244 | 102 |
池江泰寿 | 30.0 | 30.0 | 50.0 | 161 | 123 |
鮫島一歩 | 20.0 | 20.0 | 20.0 | 218 | 62 |
高橋祥泰 | 25.0 | 37.5 | 37.5 | 121 | 89 |
石坂公一 | 25.0 | 37.5 | 50.0 | 135 | 117 |
本田優 | 25.0 | 25.0 | 37.5 | 158 | 81 |
清水英克 | 50.0 | 75.0 | 100.0 | 233 | 149 |
谷潔 | 7.1 | 21.4 | 35.7 | 74 | 142 |
平田修 | 7.7 | 7.7 | 15.4 | 85 | 74 |
調教師別では、寺島調教師が1位となっています。
しかし、矢作調教師と池江調教師の勝率が30%以上と高い成績を残しているので注目したいです。特に矢作調教師は出走もそこそこありながら高い成績を残しているので矢作調教師が調教した馬が出走する時には狙っていきたいです。そのため、調教師は矢作調教師と池江調教師を要チェックです。
厩舎別
厩舎 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
美浦 | 9.7 | 18.2 | 23.6 | 103 | 81 |
栗東 | 7.7 | 15.8 | 24.9 | 71 | 83 |
厩舎で見ると美浦厩舎の方が勝率が高くなっています。
小倉競馬場には滞在用の馬房があり、栗東厩舎から小倉の方が距離的にも有利になります。小倉競馬場でのレースでは、栗東厩舎の方が優勢というデータが残っていますが小倉競馬場芝2600mだけで見ると美浦厩舎の方が勝率が高くなっているので美浦厩舎の馬が出走する時には注目しましょう。厩舎は、美浦厩舎に注目しましょう!
小倉競馬場芝2600mの傾向・データまとめ
ここまでは各項目別に表を使用し、解説を行ってきました。
改めて各項目別に一言ずつ簡単にまとめます。
- 1番、2番人気に注目しましょう!
- 枠順は、4枠、5枠、8枠に注目!
- 先行の脚質が好成績を残している。
- ハーツクライ産駒、オルフェーブル産駒、エピファネイア産駒に注目!
- ハービンジャー産駒には注意しよう。
- 父系統は、サンデーサイレンス系、ミスタープロスペクター系に注目!
- 騎手は、藤岡佑介騎手と菅原明良騎手が期待できる!
- 矢作調教師と池江調教師に注目!
- 小倉競馬場では珍しく美浦厩舎が優勢。
情報で溢れていますが、私なら脚質、枠順の順番で情報を見ていきます。
これらの情報を上手に駆使して、馬券の予想に役立ててください。
小倉競馬場芝2600mの攻略方法
ここからは、小倉競馬場芝2600mの攻略法をご紹介します。
データから見るここが買い
これまでのデータを元に「買い」な馬・騎手・調教師を解説していきます。
この馬が買い
ハーツクライ産駒、オルフェーブル産駒、エピファネイア産駒がおすすめです。
小倉競馬場全体で見ても先行馬が有利なコースとなり、芝2600mでもそれは変わりません。そのため、ハーツクライやオルフェーブル、エピファネイアのような先行馬を持っている馬はぜひ狙ってみてください。ハーツクライ産駒では、2015年にサラトガススピリットが1着、ハイプレッシャーが3着となっているので特におすすめです。
この騎手が買い
藤岡佑介騎手と菅原明良騎手が騎乗する際には要チェック!
藤岡佑介騎手、菅原明良騎手共に出走数が少ないながらに好成績を残しています。そのため、出走数が増えることで勝率も同時に上がっていくことにも期待ができるので藤岡佑介騎手、菅原明良騎手が騎乗する時には十分狙うことができます。1年に数回しか使用されないコースですが馬の力をしっかりと引き出してくれる職人タイプの藤岡騎手が安定しています。穴狙いなら丹内騎手や松山騎手がおすすめです。
この調教師が買い
矢作調教師と池江調教師がおすすめです。
矢作調教師、池江調教師は勝率が30%以上と非常に高い成績を残しています。さらにGⅠ勝利数は、矢作調教師が24勝、池江調教師が21勝と2人とも結果を残しているので矢作調教師、池江調教師には注目しましょう。矢作調教師の特徴はなんと言ってもその出走回数の多さです。池江調教師も出走回数が多いですがそんな池江調教師も圧倒的に上回る出走数を誇っており、高い回転率の秘訣は、綿密な健康管理と地道な体力作りです。出走率も多く、成績も残している矢作調教師はもっともおすすめできます。
データから見るここが割引
系統がハービンジャー産駒は割引です。
小倉競馬場は全体で見ても先行馬が有利になることが多く、系統も脚質が先行の馬が成績を残しています。短距離から長距離までオールマイティーに走ることができるハービンジャー産駒ですが小倉競馬場芝2600mではあまり良い成績を残しておりません。脚質も先行とコースに合っていますが過去レースの成績から見てもハービンジャー産駒には注意が必要です。
データの裏を狙う
今回データの裏を狙う項目は枠順です。
先ほど表で紹介した際には、4枠・5枠・8枠が好成績を残していますが、道中ロスなくレースを走ることができるのは内枠です。そのため、内枠の方がロスなく走ることができるので有利ということを頭に入れ、馬券を予想してみることをおすすめします。
開催時期や馬場状態によって狙える穴馬・危険な人気馬
小倉競馬場芝2600mでは、先行馬が有利になります。
しかし、開催後半や不良馬場などの馬場が荒れてしまっている状態では差し馬にも十分期待することができます。また、人気馬の勝率が高いですが7枠の勝率は低いので人気馬が7枠に入った時には注意が必要です。
そのため、下記のポイントを参考に予想してみてください。
- 開催後半や不良馬場時には差し馬が狙える!
- 7枠に入った人気馬は危険!
小倉競馬場芝2600mでは、開催時期や馬場状態が馬券を予想する際にも重要な判断材料になります。
ぜひ、参考にしてください。
小倉競馬場芝2600mまとめ
ここまで小倉競馬場芝2600mについてコースの概要や平均タイム、人気別や枠順などの項目別データ、そのデータから見る攻略法をまとめると以下のようになります。
- 1番、2番人気が勝ちやすい。
- 4枠、5枠、8枠が好成績を残している!だが、7枠には注意。
- ハーツクライ産駒、オルフェーブル産駒、エピファネイア産駒に注目!しかし、ハービンジャー産駒は危険
- サンデーサイレンス系、ミスタープロスペクター系が好成績!
- 藤岡佑介騎手、菅原明良騎手が期待できる!
- 矢作調教師、池江調教師は期待できる!
- 美浦厩舎が優勢!
この記事が馬券を予想する際の参考やより競馬を楽しめる材料になればとてもうれしく思います。
それでは、よき競馬ライフを!
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