蹄葉炎とは
「蹄葉炎(ていようえん)」は、馬の重大な蹄の疾患の一つです。蹄葉は、蹄の内側の微細な構造であり、蹄の壁と内部の骨(蹄骨)をつなぐ役割を持ちます。蹄葉炎はこの蹄葉が炎症を起こす状態を指します。対側の肢蹄に体重をかけらないほどの故障が発生し、それを庇った肢蹄が踏みかえることなく体重をかけ続けた場合や、消化管障害や感染症により微生物の毒素あるいは馬自身がつくる生理活性物質が血液中に異常に多くなった場合や、人のII型糖尿病のようにインスリンに反応しにくい体質により血中のインスリン濃度が高くなった場合などがそれぞれ最終的に葉状層の血流に異常を来して本症が起こると考えられています。
- 競走馬と乗馬で蹄鉄の種類は違いますか?
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主な原因として、下痢や感染症などの全身疾患、穀類の過剰摂取による腸内細菌叢の変化による内毒素の発生、早産、過労などが挙げられます。競走馬では、前肢の一側に発症することが多く、その対側肢には骨折・屈腱断裂・関節炎などの既往を持つものが多かったです(負重性蹄葉炎)。
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