「CBC賞」や「小倉2歳ステークス」などで使用されている、小倉競馬場芝1200m。
この記事では、小倉競馬場芝1200mコースの概要・特徴と過去レースの結果から見る、「人気別」、「血統別」、「騎手別」、「調教師別」などの成績データとそれらを踏まえた上での攻略法をまとめました。
競馬場の特徴や今までの傾向を理解するものは馬券を制する!
ぜひ、馬券を予想する際に参考にしてみてください!
小倉競馬場芝1200mの概要・特徴
まず、はじめに小倉競馬場芝1200mの概要や特徴を解説していきます。
小倉競馬場芝1200m|コース概要
スタート地点は向こう正面直線の2コーナーポケットになります。
小回り・平坦コースで最初の直線は479mと京都競馬場や阪神競馬場の芝1200mと比較しても長くなっています。
3〜4コーナーからはスパイラルカーブの下り坂になっており、最後の直線に向け、徐々に下っていきます。
最後の直線は293mと比較的短く、トップスピードで駆け抜けゴールです。
入口から出口にかけて半径が小さくなる複合曲線によって構成されるコーナーのことです。
小倉競馬場芝1200m|レコードタイム
小倉芝1200m | タイム | 性齢 | 馬名 | 記録年月日 |
---|---|---|---|---|
2歳レコード | 1:07.5 | 牝2 | フリード | 2020年8月16日 |
3歳以上レコード | 1:05.8 | 牝3 | テイエムスパーダ | 2022年7月3日 |
2歳レコードを持っているフリードは、「小倉2歳S」で7番人気ながら直線で後続を突き放す走りを見せ、2馬身差をつけ勝利しています。
3歳以上レコードを持っているテイエムスパーダは、「CBC賞」をスタート直後から逃げに逃げ、影も踏ませぬ逃走劇を披露し、勝利しています。
小倉競馬場芝1200m|平均タイムとラップタイム
平均タイムとラップタイムを紹介します。
R数 | タイム | 前3F | 後3F | 後/前 | |
---|---|---|---|---|---|
新馬 | 55 | 1:09.9 | 35.3 | 35.9 | 102 |
未勝利 | 134 | 1:09.0 | 34.4 | 35.8 | 104 |
1勝 | 120 | 1:08.7 | 34.3 | 35.3 | 103 |
2勝 | 38 | 1:08.9 | 34.0 | 34.0 | 103 |
3勝 | 17 | 1:07.8 | 33.7 | 34.8 | 103 |
重賞・OP | 25 | 1:08.1 | 34.0 | 35.4 | 104 |
JRAの中でもトップクラスの前傾ラップになっています。
馬場の状態がよければ先に前に行った馬が粘ることができるコースになっているので逃げ・先行が有利なコースと言えます。
小倉競馬場芝1200mで行われる重賞レース一覧
レース名 | 1着賞金 | 出走条件 |
---|---|---|
CBC賞 | 4100万円 | サラ系3歳以上 |
小倉2歳ステークス | 3100万円 | サラ系2歳 |
北九州記念 | 3900万円 | サラ系3歳以上 |
小倉競馬場芝1200mで開催される重賞レースは以上の通りです。
小倉競馬場で開催される重賞レースは、全部で8レースあり、その中の3レースが小倉芝1200mで開催されます。
小倉競馬場芝1200mの傾向データ
ここからは、各項目別に傾向データをまとめていきます。
予想する際の参考になるかと思いますのでぜひじっくり読んでみてください。
小倉競馬場芝1200m|人気別
人気 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 28.8 | 48.3 | 58.1 | 76 | 82 |
2 | 16.7 | 33.9 | 46.0 | 75 | 77 |
3 | 11.1 | 25.7 | 36.2 | 70 | 74 |
4 | 10.8 | 22.1 | 33.2 | 91 | 82 |
5 | 6.7 | 14.1 | 26.2 | 76 | 82 |
6 | 5.7 | 12.3 | 19.3 | 86 | 74 |
7 | 4.1 | 8.8 | 15.5 | 81 | 79 |
8 | 5.2 | 10.5 | 15.5 | 129 | 97 |
9 | 2.2 | 5.2 | 12.0 | 67 | 84 |
10〜 | 1.4 | 3.1 | 6.1 | 91 | 89 |
データからもわかるように1番人気の勝率が高くなっています。
しかし、他のコースのように約4割近い勝率を出していないことからも荒れやすいレースであることがわかります。
特に小倉競馬場の芝は荒れることが多く、単勝平均配当が1,000円を超えています。
小倉競馬場芝1200m|枠順別
枠 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 6.1 | 11.8 | 18.2 | 80 | 79 |
2 | 7.1 | 13.8 | 18.4 | 85 | 75 |
3 | 4.8 | 10.2 | 18.4 | 58 | 76 |
4 | 4.9 | 12.3 | 18.1 | 60 | 75 |
5 | 7.3 | 15.2 | 23.1 | 81 | 87 |
6 | 6.4 | 13.7 | 19.9 | 76 | 77 |
7 | 7.8 | 15.2 | 20.6 | 94 | 84 |
8 | 7.0 | 11.8 | 19.3 | 94 | 88 |
データからもわかるように枠順による有利、不利はなさそうです。
ただ、勝率を見ると7・5・2枠が好成績を残しています。
特に7枠は比較的高い勝率なので気になる馬がいるときには馬券に組み込んでみてください。
小倉競馬場芝1200m|脚質別
脚質 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 6.1 | 12.2 | 21.3 | 51 | 68 |
先行 | 9.3 | 18.3 | 26.0 | 87 | 86 |
差し | 11.8 | 22.9 | 30.3 | 73 | 69 |
追込 | 11.5 | 26.9 | 38.5 | 75 | 94 |
小倉競馬場芝1200mは上りがなく、緩やかな下りから直線に入っていきます。
そのため、逃げや先行が有利なコースになっています。
小倉競馬場芝1200m|血統別
血統 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
ロードカナロア | 12.3 | 19.9 | 25.9 | 105 | 84 |
ダイワメジャー | 11.6 | 22.1 | 32.2 | 97 | 105 |
ディープインパクト | 10.9 | 19.0 | 25.9 | 87 | 79 |
キンシャサノキセキ | 5.9 | 13.2 | 22.1 | 52 | 72 |
ルーラーシップ | 7.9 | 15.1 | 25.4 | 73 | 84 |
エイシンフラッシュ | 12.8 | 19.2 | 21.8 | 155 | 81 |
スクリーンヒーロー | 10.1 | 21.3 | 29.2 | 94 | 92 |
ミッキーアイル | 12.2 | 18.9 | 29.7 | 83 | 79 |
キズナ | 8.1 | 14.1 | 21.2 | 64 | 67 |
エピファネイア | 7.5 | 11.8 | 14.0 | 81 | 49 |
血統別ではロードカナロアが1位になっています。
基本的には短距離で好成績を納めている馬が上位を占めている印象が強くあります。
コースに上りがなくパワーがあまり必要とされないのでスピードが自慢の短距離馬が成績を残していることも納得できます。
小倉競馬場芝1200m|騎手別
騎手名 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
松山弘平 | 14.4 | 24.1 | 32.6 | 91 | 78 |
西村淳也 | 11.0 | 14.5 | 22.0 | 121 | 80 |
鮫島克駿 | 8.5 | 17.0 | 23.5 | 78 | 75 |
福永祐一 | 23.3 | 47.9 | 56.2 | 84 | 90 |
松若風馬 | 9.5 | 15.5 | 22.0 | 111 | 81 |
北村友一 | 13.0 | 26.1 | 37.4 | 75 | 84 |
幸英明 | 7.9 | 15.7 | 25.3 | 70 | 78 |
武豊 | 20.6 | 30.9 | 42.6 | 104 | 92 |
川田将雅 | 25.9 | 42.6 | 50.0 | 90 | 77 |
和田竜二 | 8.2 | 20.3 | 31.0 | 62 | 82 |
松山騎手が勝利数No.1というデータになりました。
しかし、注目してほしいのは3位にランクインしている福永騎手です。同じく3位の鮫島騎手と比較すると出走数は半分以下で同じ勝利数をあげています。福永騎手は回収率も非常に高いので今後の活躍にも期待ができます。
また、8位にランクインしている言わずと知れた名ジョッキー武豊騎手も出走回数は少ないながらも好成績を残しています。
小倉競馬場芝1200m|調教師別
調教師名 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
南井克巳 | 14.0 | 20.9 | 31.4 | 135 | 106 |
西園正都 | 11.1 | 21.2 | 31.3 | 86 | 88 |
音無秀孝 | 14.5 | 29.0 | 37.7 | 79 | 87 |
池添学 | 15.8 | 21.1 | 28.1 | 113 | 81 |
石橋守 | 8.0 | 12.0 | 22.0 | 96 | 94 |
武英智 | 11.8 | 17.6 | 22.1 | 128 | 97 |
川村禎彦 | 6.9 | 17.6 | 23.5 | 86 | 78 |
武幸四郎 | 9.5 | 17.6 | 32.4 | 70 | 84 |
飯田雄三 | 11.3 | 17.7 | 24.2 | 179 | 107 |
角田晃一 | 11.9 | 23.7 | 30.5 | 91 | 88 |
調教師別のデータで見ると1位は南井調教師、2位は西園調教師となっています。
しかし、3位の音無調教師と4位の池添調教師は出走数は少ないながらも好成績を残しています。
勝利数で見ると南井調教師、西園調教師の方が多くなっていますが音無調教師、池添調教師も出走数が多くなることで勝利数も増えてきてランキングも変動する可能性は十分あり、今後の活躍に期待ができます。
小倉競馬場芝1200m|厩舎別
勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 | |
---|---|---|---|---|---|
栗東 | 7.3 | 14.2 | 21.2 | 80 | 80 |
美浦 | 4.0 | 9.3 | 14.2 | 80 | 88 |
厩舎別で見ると、栗東厩舎の方が勝利数は勝率が高くなっています。
栗東厩舎は美浦厩舎と比較すると出走数が約3.5倍ほどになっていますが仮に同じ出走数でも栗東厩舎の方が勝率は高いという計算になります。
小倉競馬場芝1200m|父系統別
系統 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
ミスタープロスペクター系 | 7.4 | 14.3 | 19.8 | 89 | 81 |
ノーザンダンサー系 | 6.5 | 13.3 | 20.4 | 84 | 86 |
サンデーサイレンス系 | 6.4 | 12.5 | 19.3 | 77 | 79 |
ロベルト系 | 6.2 | 13.0 | 18.2 | 77 | 72 |
ナスルーラ系 | 6.1 | 12.4 | 19.3 | 81 | 88 |
ヘイロー系 | 5.2 | 11.7 | 20.0 | 59 | 79 |
エクリプス系 | 3.8 | 10.1 | 13.9 | 46 | 52 |
父系統で見た時の勝率はミスタープロスペクター系が1位となっています。
しかし、回収率で見るとサンデーサイレンス系が好成績を残していますが父系統ではあまり大きな差はないと思うので参考程度が良いかと思います。
小倉競馬場芝1200mの傾向・データまとめ
ここまで各項目別に表を使用し、解説を行ってきました。
改めて各項目別に一言ずつ簡単にまとめます。
- 1番人気が勝率が高いが荒れやすいレースなので参考程度
- 脚質は逃げ、先行の馬が有利
- 枠は、7、5、2に注目
- 血統は、ロードカナロア産駒、ダイワメジャー産駒、ディープインパクト産駒が強い!
- 騎手1位は松山騎手だが福永騎手にも注目!
- 調教師は、南井調教師が1位だが大差はなく、今後は音無調教師、池添調教師に注目!
- 厩舎は栗東の方が勝率は高いが参考程度
- 父系統の勝率はミスタープロスペクター系だが大差はないので参考程度
【2023年版】小倉競馬場芝1200mの攻略方法
小倉競馬場芝1200m|データから見るここが買い
この馬が買い
ロードカナロア、ダイワメジャー、ディープインパクト産駒の逃げ・先行馬が買い。
ロードカナロア、ダイワメジャーは現役時代から逃げ、先行馬だったため、ロードカナロア、ダイワメジャーを父に持っている馬はぜひ狙ってみてください。
ディープインパクトに関しては最後の直線で伸びを見せ、差し切るタイプでしたが血統別で3位にランクインしているのでディープインパクトを父に持っている逃げ・先行馬にも期待ができます。
この騎手が買い
先ほど紹介した騎手別のランキングでは松山騎手が1位でしたが、出走数も考慮すると福永騎手に期待ができます。
福永騎手は、出走数が少ないながらも勝利数を上げており、回収率も高い数字を出しています。
そのため、馬券を予想する際に福永騎手を軸に据えるのがおすすめです。
騎乗数は少ないですが今後の福永騎手の活躍に注目したいですね。
この調教師が買い
調教師別で見ても大きな差はありませんでした。
1位に南井調教師、2位に西園調教師という結果になっていますが音無調教師と池添調教師は出走数は少ないながらも好成績を残しているので今後の活躍に期待ができます。
調教師における有利不利はデータからは見受けられませんが1位、2位にランクインしている南井調教師、西園調教師それに加え、音無調教師、池添調教師に注目し、馬券を予想するのも良さそうです。
小倉競馬場芝1200m|データから見るここが割引
差し・追込の脚質の馬は割引です。
コースに上りがないので逃げや先行の馬が有利になっていることはデータからも確認することができます。
良馬場だった場合、スピード自慢の馬が先行し、最後まで粘るということが多く、差しや追込の脚質の馬はあまり期待ができません。
狙いたい馬の脚質が差しや追込の時には注意しましょう。
小倉競馬場芝1200m|データの裏を狙う
データだけではわからないものの狙っていける馬を紹介します。それは、開催後半に出走する差し、追込馬と不良馬場時の差し、追込馬です。
小倉競馬場はスピードの落ちないコースの形状なので逃げや先行馬が有利です。しかし、開催後半のレースや馬場の状態が悪い不良馬場の時には馬場が荒れ、前半でスピードを上げすぎ後半で先行馬が総崩れすることも考えられます。
差しや追込馬は荒れていない馬場を選んで走ることができ、最後の直線を有利に走ることができるため馬券を予想する際の材料になるかも知れません。
開催時期や馬場状態によって狙う穴馬・危険な人気馬
基本的には、小倉芝1200mは距離が短く、上り坂もないので先行馬が有利です。
しかし、開催の後半で馬場が荒れている時や悪天候で不良馬場になっている時には差しや追込馬にも期待ができます。
差し、追込馬に要注意と言ったり、狙えると言ったり辻褄が合わないことを言っていると思われる方も多いと思いますが、開催時期や馬場状態を確認することが非常に重要になります。
- 開催後半や不良馬場の差し、追込馬は狙える!
- ただし、良馬場時の差し、追込馬は要注意!
馬券を予想する際はこれらのことも注目してみてください。
小倉競馬場芝1200mまとめ
ここまで小倉芝1200mについてコースの概要や平均タイム、
人気別や枠順などの項目別データ、そのデータから見る攻略法ををまとめると以下のようになります。
- 人気通りにいかないことも多く荒れやすい
- 枠順は、7・5・2に注目
- 逃げ、先行馬が有利
- ロードカナロア、ダイワメジャー、ディープインパクト産駒が好成績
- 騎手の勝利数1位は松山騎手だが、福永騎手が安定
- 調教師1位は南井調教師、2位に西園調教師だが、今後は音無調教師、池添調教師に注目開催後半や不良馬場時には差しや追込馬に注目
この記事が馬券を予想する際の参考やより競馬を楽しめる材料になればとても嬉しく思います。
それでは、よき競馬ライフを!
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