- 黒三角▲印の意味が分かる
- 競馬新聞でよく見る印を紹介
- 騎手につけられる印の意味も解説
競馬新聞の黒三角印には二つの意味がある!
競馬新聞を読んでいると、黒三角印(▲)を目にしますが、競馬初心者の方は黒三角ってどんな意味があるのかさっぱりわからないという人も多いでしょう。
競馬新聞の黒三角印(▲)は「記者の予想欄」と「騎手の名前の近く」の二つの箇所で使用されています。それぞれに意味があって、理解することで予想に役立てることができます。
最初に、競馬新聞につけられた黒三角印の二つの意味を紹介します!
ひとつめの意味:予想記者が勝つであろう馬を評価している
ひとつめの黒三角印の意味は、予想記者が評価している馬に付けられていて、【単穴】という意味があります。
単穴とは出走馬のなかで3番目に強いであろう馬に付けられます。一言でいうと3番手評価の馬に付きます。競馬は多いときは1つのレースで18頭もの馬が出走するので、そのなかで3番目の評価はかなり上位といえますね。
ところで、競馬新聞には各レースで馬券に絡むであろう馬を予想する予想記者が複数人配属しています。もちろん、人によって独自のロジックで予想を行っているので、記者によって色んな馬に黒三角をつけています。そのため、黒三角がついているからといって必ずその馬が3番目に強いとは限りません。あくまでも、予想記者が様々なデータやロジックを考慮したうえで予想しているので、3番手評価された馬が必ず3着に絡むわけではないです。
黒三角印の付いた馬が4着以下に敗れることもありますし、1着で入選することもあるので、あくまでも予想の指標として活用してください。
ふたつめの意味:騎手の斤量を表している
競馬新聞の騎手名の近くに付けられている黒三角印は減量騎手を指しています。
減量騎手とは、デビューしたての騎手や、勝利数が少ない騎手のことです。減量騎手が成績の良い騎手とレースを行う際、どうしても減量騎手のほうが騎乗技術的に不利があって勝利するのが厳しいため、負担斤量を軽くして勝ちやすくする措置です。本来課せられる斤量よりも軽い斤量でレースに挑めるので、騎手についた黒三角印はプラス評価できます。ただし、印がついている騎手は見習いや経験が未熟な騎手が多いです。
いくら斤量の恩恵があったとしても、騎手の騎乗技術がなければ勝つのは容易ではありません。そのため、印がついているからといって圧倒的に有利になるわけではありません。ちなみに、黒三角は男性騎手の場合は勝利数50勝未満の場合、女性騎手の場合は51勝以上100勝未満の場合に付き、指定された斤量よりも3キロ軽くなります。
競馬新聞の黒三角以外の印の意味
競馬新聞には黒三角以外の印もたくさんありますが、競馬初心者の方はどの印がどういった意味を持っているのか、さっぱり分からないと思います。
ここからは、競馬新聞で使われている印とその意味を「予想印」と「騎手名の印の意味」に分けて紹介していきます。
予想印の種類と意味一覧
競馬新聞によって使われる印に微妙な差異がありますが、主流の印はどの新聞でも使われています
印 | 名称 | 読み方 | 意味 |
---|---|---|---|
◎(にじゅうまる) | 本命 | ほんめい | 1番手評価。1番強い馬 |
〇(まる) | 対抗 | たいこう | 2番手評価。2番目に強い馬 |
▲(くろさんかく) | 単穴 | たんあな | 3番手評価。3番目に強い馬 |
△(しろさんかく) | 連下 | れんか・れんした | 2.3着に来そうな馬 |
☆(ほし) | 星 | ほし | 人気落ちでも馬券に来そうな馬 |
×(ばつ・ぺけ) | 大穴 | おおあな | 人気落ちでも馬券に来そうな馬 |
注(ちゅう・ちゅうい) | 注意 | ちゅうい | 人気落ちでも馬券に来そうな馬 |
二十三角 | 二十三角 | にじゅうさんかく | 連下の中で一番評価の高い馬 |
◉(ぐり) | ぐり | ぐり | その日開催されるレースで強く推している馬 |
◎本命(にじゅうまる)
本命は出走馬の中でもっとも勝つ可能性が高い馬、もしくは3着以内に来る確率が一番高い馬に付けられる印です。1番手評価の馬に付けられる印といってもよいでしょう。
出走馬で一番勝つであろう馬に付けられるので、馬連や三連単など、2頭以上の馬を選択して予想する券種では軸に最適ですね。
もちろん、単勝や複勝で買うのもよく、本命は最も信頼できる印です。
○対抗(まる)
対抗は本命の次に評価が高い馬で、2番手評価の馬につく印です。
本命にした馬よりは見劣りするけれど、それ以外の馬には勝てるであろうという評価で、対抗も本命同様馬券の軸に最適です。
▲単穴(くろさんかく)
単穴は本命や対抗の次に評価したい馬のことで、出走馬の中で3番目に評価したい馬に付けられます。
3番手ということで本命や対抗よりは評価は下回りますが、それでも馬券に絡む可能性の高い馬は黒三角印がつけられていますね。
3番手評価とはいえ、黒三角印の馬が勝つこともしばしばあります。
△連下(しろさんかく)
連下は、勝つ可能性は少ないものの、2,3着に絡むであろう馬に付けられます。
馬単や三連単といった券種では勝ち馬だけではなく2.3着馬といった相手馬を予想することも重要です。
そして、いくら勝ち馬が当たったとしても相手馬がいなければ馬券は外れてしまいます。
そのため、相手馬に特化した連下は相手馬を探す券種において非常に大切なのです。
ちなみに、連下印は本命や対抗、単穴と違って複数選択できるので、ひとつのレースで同じ記者が複数の馬に白三角を打っていることが多いです。
☆星(ほし)
☆は、人気を落としているけれど好走する可能性が高い馬に付けられています。
大穴候補に付けられる印ですね。
また、予想記者の好きな馬や応援している馬に付けられることもありますが、基本的には人気を落としている馬で好走する可能性の高い馬に付く印と思ってもらっていいです。
×(ばつ・ぺけ)
×は☆と同じく、人気を落としているものの、激走する可能性の高い馬に付けられる印です。
意味合いは☆と同じですが、☆と違ってお気に入りの馬や追っかけている馬に付けられません。
あくまでも人気を落としそうな馬で激走するかもしれない馬に付けられています。
注(ちゅうい)
注も×と同じく、人気落ちで激走する可能性を秘めている馬に付けられています。
基本的に×と注の意味は全く同じで、競馬新聞社によってどちらかが使われています。
二重三角(にじゅうさんかく)
二十三角は、連下で選択した馬の中でもっとも馬券に絡みそうな馬に付けられます。
連下の中の1番手評価と解釈してもらっていいです。
二十三角は一部の競馬新聞でしか導入されていません。
有名な新聞社でいうと、競馬ブックは二重三角を導入しています。
◉(ぐり・ばくだん)
◉はその日開催されるレースの中でもっとも自信のある本命馬に付けられます。
意味は本命と全く一緒ですが、1日に開催されるすべてのレースのなかで予想記者が一番自信のある馬に付けられるので信頼しやすい印です。
ちなみに◉も二重三角同様、すべての新聞社が導入しておらず、日刊など一部の新聞でしか導入されてません。
騎手名の印の意味
騎手名に付けられる印は黒三角以外にもいくつか存在します。
男性騎手
印 | 条件 | 減量値 |
---|---|---|
▲ | 30勝未満 | マイナス3キロ |
△ | 31勝以上50勝未満 | マイナス2キロ |
☆ | 51勝以上100勝未満 | マイナス1キロ |
女性騎手
印 | 条件 | 減量値 |
---|---|---|
★ | 50勝未満 | マイナス4キロ |
▲ | 51勝以上100勝未満 | マイナス3キロ |
◇ | なし | マイナス2キロ |
男性騎手も女性騎手にも黒三角印は付けられますが、適応条件は違います。
また、女性騎手の場合は100勝以上達成しても◇印が永久的に付き、男性騎手と比較すると常に2キロの恩恵が与えられます。
女性と男性は筋肉量の違いがあることから、女性優遇の措置が取られています。
競馬新聞の黒三角印の活用方法は?印を使った3つの予想方法も解説!
競馬新聞には黒三角印をはじめ、多くの印が付けられています。
そして、新聞で予想している人のほとんどがこれらの印を参考にしながら予想に取り組んでいます。
ここからは黒三角印を使った予想方法を紹介していきますね。
その①:成績のいい記者の印を参考もしくは鵜呑みにする
競馬新聞には多くの印がつけられていますが、黒三角は勝つ可能性もある3番手評価の馬に付けられています。
言い換えれば、1着にも3着にも来る可能性のある馬に黒三角がつくケースが多いです。
そのため、黒三角印がついた馬は馬券に絡むと多くの人は思っています。
ところで、競馬記者は常に読者に対して信頼される予想を掲載しなければ、長く予想記者を続けることができません。
自分の仕事を末永く続けるため、予想記者は全力で予想に取り組んでいます。
予想記者の印には確かな信ぴょう性があるため、印に便乗するのも案外悪くない買い方なのです。
その②:印の多い馬を軸にする
ひとつの新聞に予想記者は5〜6人ほど配属されていますが、予想記者の予想スタイルは十人十色で、例えば本命党の人もいれば大穴ばかり狙う記者もいます。
そのため、すべての記者が全く同じ印を打つことは基本ありません。
ところが、印の種類は違えど、1頭の馬に対してすべての記者が印をつけることは意外と多いです。
記者によって評価の順位こそ違いますが、だれもが何らかの形で馬券に絡むであろうと評価しています。
馬券予想のプロともいえる予想記者が満場一致で評価している馬はそれだけ馬券に絡む可能性は高いため、軸にしても高確率で馬券に絡む可能性があるのです。
その③:印のついた馬だけで馬券を組み立てる
競馬新聞の印は予想記者がこれまでのデータを分析したり、馬柱を解読しながら好走する馬をランク付けしています。
そして、多くの競馬記者が独自の予想を組み立てていますが、競馬新聞で長く予想を上げている人は必ず過去に実績を残しています。
そのため、信頼と実績のある予想を常に提供しています。
競馬に百発百中はないため、外れることもありますが、一般人が予想するよりも生業として予想している記者のほうが信頼度が高いのは言うまでもありません。
そのため、予想記者が印を打った馬で馬券を組み立てるのも立派な予想方法なのです。
競馬新聞の黒三角に関するよくある質問(Q&A)
競馬にはさまざまなルールや専門用語があるため、人によっては競馬に関して気になる質問などもあるかもしれません。
ここからは、競馬新聞における黒三角印に関する質問について、回答します。
- 単穴の由来は?
-
「単勝の穴馬」の略です。
本来の単穴は単勝で来るかもしれない穴馬を評価しているので、人によっては黒三角印に人気落ちの馬をあえて持ってくる人も多いです。
- 黒三角印の馬は本命にできる?
-
できます。
なぜなら、単穴は1着に来る可能性がある馬に印が打たれるため、単穴で評価した馬が1着に入選することもあるのです。
- 印の多い馬だけで馬券は的中できる?
-
当たることもありますが、百発百中はできません。
なぜなら、競走馬は生き物で、レース当日のコンディションや微妙な変化で力を発揮できない時もあるからです。
また、レースでは予期せぬ出来事も多々起こるため、記者の予想通りに展開が進まないこともあります。
競走馬は得意な展開や苦手とする条件があるため、いくら能力の高い馬でも展開や条件がかみ合わなければ力を発揮できない場合がありますし、逆もしかりです。
そのため、印がたくさんつけられた馬が必ずしも馬券に絡むというわけではないのです。
まとめ
今回は競馬新聞における黒三角印についてまとめました。
黒三角は単穴と呼ばれ、出走馬のなかで3番目に評価したい馬に付けられています。
また、見習い騎手にとっても優遇された措置で、基本的に黒三角印がついた馬や騎手は評価できます。
競馬はレース展開や条件に応じて、能力を出し切ったり出し切れなかったりするので、単穴評価された馬が勝つこともたくさんありますよ。
また、黒三角の馬がついた馬は高い評価を得ています。そのため、黒三角の馬を見ながら予想を行うのもいい予想スタイルです。
競馬新聞の黒三角印を活かして、馬券的中を目指してみてください!
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