- 枠連とは、どのような馬券なのか。競馬初心者に向けて詳しく解説
- 枠連のメリット、デメリットが理解できます。馬券購入の参考に!
- スマホ・マークシートで枠連を購入する方法を完全解説
JRA(日本中央競馬会)が販売する10種類の馬券の内、古くから競馬ファンに親しまれている馬券の枠連について解説します。競馬初心者にとって、分かりやすく購入しやすい馬券ですので、当記事をぜひ参考にしてみてください。
競馬の枠連とは?馬券の特徴を解説
JRA(日本中央競馬会)が販売する10種類の馬券の内、古くから競馬ファンに親しまれている馬券の枠連について解説します。競馬初心者にとって、分かりやすく購入しやすい馬券ですので、当記事をぜひ参考にしてみてください。
枠連は、1963年から発売を開始された歴史が深い馬券で、単勝と複勝に次ぐ3番目に古い投票方法です。正式名称は「枠番号二連勝複式」と呼ばれ、当たりやすさと配当のバランスが優れている馬券といえます。
枠連は、1着と2着になる馬の枠番号を組み合わせて的中を目指す投票法です。
WIN5を含めたJRA(日本中央競馬会)が販売する10種類の馬券中で9番目の売上を挙げているのが、枠連です。
枠連ってどんな馬券?特徴は?
枠連は、 9頭以上のレースでのみ販売される馬券で、同一枠に2頭以上の馬がいる場合に発売されます。
それでは、ここで具体的な枠番と馬番の関係性をみていきましょう。
下記は、16頭立てのレースを例にした枠番と馬番です。
仮に枠連の「3-4」を購入していた場合、1着か2着に「3枠」と「4枠」の馬がそれぞれ入線した時に的中となります。
枠連のオッズと傾向
年々、馬券の売上シェアは減っている枠連ですが、オッズ変動が少なく、当たりやすいのが特徴です。
馬券的な妙味も買い目によっては存在します。難易度が高い馬連よりも、枠連の方が高いオッズになることも起こり得ます。
ただし、注意点としては全体として購入金額が少ないので、特定の買い目だけに資金をつぎ込むとオッズが下がりやすい傾向があります。
枠連を買う際は、オッズの動向を逐一チェックする必要があります。
枠連馬券とその他馬券の違い
馬券の種類 | 選ぶ馬の数 | 的中着順 | オッズ |
---|---|---|---|
単勝 | 1頭 | 1着 | 低 |
複勝 | 1頭 | 1着~3着(順不同) | 極低 |
枠連 | 2頭 | 1着~2着(順不同) | 微並 |
ワイド | 2頭 | 1着~3着(順不同) | 微並 |
馬連 | 2頭 | 1着~2着(順不同) | 並 |
馬単 | 2頭 | 1着~2着 | 大 |
3連複 | 3頭 | 1着~3着(順不同) | 大 |
3連単 | 3頭 | 1着~3着 | 極大 |
競馬を始めたばかりの時によく混同するのが枠連と馬連との違いです。
枠連の場合、出走馬が9頭以上のレースで販売され、その際に1~8の枠に出走馬が振り分けられ、購入者は枠番号を選んで購入することになります。
枠番号をイメージしやすい方法として、馬にまたがっている騎手が被っているヘルメットの色がそれぞれの枠番号を表しています。
逆に馬連の場合、枠番号ではなく馬番号で馬の良しあしを判断して購入することになります。
単勝や馬単など着順を予想する馬券と比べて、枠連は、順不同で1着と2着を当てる馬券です。そのため、勝ち切る馬よりも、2着以内に来そうな手堅い馬を探し出すことが求められます。
枠連を買うメリット
ここでは枠連を購入することで得られるメリットをお伝えします。
- 的中率が高い
- 予想が外れても当たる可能性がある
- 購入点数を絞れる
それでは、それぞれ詳しく解説します。
的中率が高い
枠連は、他の馬券と比べて当たりやすいのが特徴です。
枠は最大8枠までと決まっていることから、頭数が多くても少なくても的中率は変わりません。
2頭を絡める馬券の中では、最も的中率が高いです。下記の表は、馬券の的中率となります。ご覧ください。
券種名 | 18頭立ての場合 |
---|---|
単勝 | 5.5% |
複勝 | 16.6% |
ワイド | 1.9% |
枠連 | 2.7% |
馬連 | 0.6% |
馬単 | 0.3% |
三連複 | 0.12% |
三連単 | 0.02% |
このように2頭絡みの馬券の中では、枠連が最も馬券の的中率が高いことが分かると思います。
他の2頭絡みの馬券と比べて、当たりやすいのが枠連の特徴です。
※単勝・複勝は1頭のみの着順を予想する馬券です。
予想が外れても当たる可能性がある
枠連の2つ目のメリットとして、自分があまり評価していない馬が2着以内に入った場合でも馬券が当たる可能性があることです。
フルゲートの場合、1つの枠に2頭以上の馬が必ず括られています。
フルゲートとは?
競馬で最大の出走可能な頭数がすべて埋まっていることを指します。現在のルールでは、最大18頭立てとなります。競馬場、コース(芝・ダート)、距離体系などによってフルゲートの頭数は異なります。
もし枠連を1点購入したら当たる可能性のある組み合わせは以下の4通りになります。
購入例
【枠連】1-2を購入した場合
買い目(馬番)
- 1-3
- 1-4
- 2-3
- 2-4
このように【枠連】1-2を購入した場合、【馬番】の1、2、3、4の組み合わせを購入していることになります。
多頭数でレースが行われる場合では、同じ枠に2頭もしくは3頭の馬が同枠に振り分けられるので、自分の中で評価が低い馬でも2着以内に入線する可能性があります。
そのため、自分の中で多少予想が外れても馬券が当たる可能性があるのが、枠連といえます。
購入点数を絞れる
これまで解説してきた通り、馬券の的中率が高いので、購入点数を絞ることができます。
必ずしも購入点数を絞るわけではなく、配当を考えながら、購入点数を少なくするのか、増やすのか、オッズと相談しながら購入することが重要です。
また、レース直前までオッズを確認できる時は、直前までオッズを確認しながら購入点数と資金配分を調整することが求められます。
枠連を買うデメリット
ここでは、枠連のデメリットについて考えてみましょう。
- 配当が安い
- 馬連よりも安くなる時がある
それぞれ詳しく解説します。
配当が安い
枠連のデメリットとして、人気馬同士の組み合わせで決まった場合は配当が安くなりがちです。
馬券は当たっても収支は赤字なんてこともあるので、人気馬同士の組み合わせを避けるなど枠連を購入する際は工夫が必要です。
馬連よりも安くなる時がある
2つ目の枠連のデメリットとして「馬連よりも安くなる時がある」が挙げられます。
絶対的な人気馬が入っている枠、人気馬同士が同居している枠の場合などには、枠連のオッズが下がりやすい傾向があります。
このような場合に同枠のゾロ目馬券【枠連】1-1を購入し、仮に馬番1-2で決着すると、馬連よりも枠連のオッズが安くなる時があります。
同じ条件下の馬券であるにも関わらず、枠連のオッズが馬連よりも安くなるケースが発生します。
特に人気馬が含まれる枠番号を購入する際は、関連する馬連オッズを確認するのをおすすめします。
枠連の主な買い方は4種類
基本
最もベーシックな買い方の方法です。枠連の場合、枠番号を選んで購入する形となります。
メリットとして、競馬初心者にもわかりやすい買い方なので分かりやすいです。競馬初心者なら基本の買い方で間違いありません。
流し
枠連の流し馬券は、自信のある枠番を1つ選んで、相手となる枠を複数選ぶ買い方を指します。
購入例
軸の枠番号:1
相手の枠番号:5、6、7
- 1-5
- 1-6
- 1-7
軸にしたい枠番に自信がある場合、率先して購入すべき方法です。
軸にしたい馬に自信があるけど、相手に自信がない場合、可能性のある馬を広く購入することによって的中の可能性を高めることができます。
マークシートは、青色のカードになります。
ボックス
自信のある枠番を複数選んで、全通りを購入する方法です。
点数が多くなるデメリットはありますが、能力が横一線のレースの場合などに特に有効的な購入方法です。
購入例
3、4、5をボックス購入の場合
- 3-4
- 3-5
- 4-5
マークシートは、赤のカードを使います。
フォーメーション
枠連のフォーメーションとは、1列目と2列目に指定した全組み合わせを購入する方法を指します。
購入例
1列目:1、2
2列目:3、4
- 1-3
- 1-4
- 2-3
- 2-4
以上のようなフォーメーションの組み合わせを購入した場合、計4通りがあります。
点数が多くなりがちな流し馬券に比べて、フォーメーション馬券は購入点数を抑えられるのが最大のメリットです。
マークシートは、赤のカードを使います。
枠連の買い方【基本】
それでは、ここから実際に馬券の購入方法についてみていきましょう。
スマホ版
今回は、JRA-VANのアプリを使って馬券購入の解説をします。
※他の買い方も同じアプリを使用します。今回は、全ての券種で通常投票での方法となっています。
通常投票の場合、基本は緑のマークシートと同じ要領で進めていく形になります。
まずは場名、レース番号の項目でそれぞれ該当する箇所を選んでください。
式別では、今回は「枠連」を選び、方式は「通常」を選択してください。
購入したい枠番号をそれぞれ選んで、画像のようにチェックになっていれば問題ありません。
そして、右下の「セット」を選択し、その後「入力終了」のボタンを選択してください。
金額の入力画面が表示されますので、組み合わせを確認して、それぞれ金額を入力して緑のボタン「購入する」を押してください。
マークシート版
①でレースが開催される競馬場名を選びます。
次に、②でレース番号を選び、③で購入したい馬券の券種を塗りつぶします。今回であれば、「枠連」をマークしてください。
そして、こちらのマークシートの場合は、④と⑤にそれぞれ購入したい枠番号を塗りつぶします。
最後に⑥の購入金額を決めて、金額と単位を塗りつぶせば、購入完了となります。
枠連の買い方【流し】
流しも通常投票での方法をお伝えします。
スマホ版
「基本」と同様に通常投票を選択してください。
場名、レース番号の項目でそれぞれ該当する箇所を選んでください。
式別で「枠連」を選び、流し馬券を購入するので、方式は「ながし」を選択してください。
軸にしたい枠番号と相手にしたい枠番号を選んで、右下の「展開セット」か「セット」を選択し、その後「入力終了」のボタンを選択する流れです。
※展開セットを選ぶと、購入予定の組み合わせが全て表示されるため確認がしやすいのでおすすめ
次に、金額の入力画面が表示されますので、組み合わせを確認して、それぞれ金額を入力して緑のボタン「購入する」を押してください。
マークシート版
①と②と③のレース番号、場名、式別をそれぞれ塗りつぶします。今回は枠連の買い方なので、③で枠連を選んでマークします。
次に軸にしたい枠を選びます。注意点として、軸は1点のみをマークしてください。
そして、⑤の相手の欄に相手とする枠番号を塗りつぶします。
最後に、⑥の1点あたりの金額と単位を忘れずに塗りつぶしてください。
枠連の買い方【ボックス】
ここでは、スマホで通常方法の「ボックス」を購入する方法をお伝えします。
スマホ版
まずは基本、流しと同じく競馬場名、レースの項目でレース番号を選びます。
そして、式別の項目で「枠連」を選び、今回はボックス馬券を購入するので、「ボックス」を選択してください。
ボックス馬券の場合、購入したい枠番号を複数選び、画像の右下に表示されている「展開セット」もしくは「セット」いずれかを選択してください。
右下のボタン「入力終了」を選ぶと金額入力画面に移ります。
各馬券の購入したい金額を設定後、「購入する」を選べば、購入完了となります。
「ボックス」の購入方法は、赤色のマークシートと流れは一緒です。
マークシート版
①→②→③の順番通りに、場名、レース番号、式別(枠連)を選び、マークします。
そして、購入したい枠番号を塗りつぶします。
「ボックスの組合せ表」にも記載ありますが、購入枠番号を増やせば増やすほど、点数が多くなるので注意してください。
最後に⑥の1点あたりの金額と単位を忘れずに塗りつぶしてください。
補足として、こちらのマークシートは、買い目は全て同じ金額で購入することになります。もし買い目によって金額を変えたい場合は、別のカードで購入することをおすすめします。
枠連の買い方【フォーメーション】
ここでは、スマホで通常方法の「フォーメーション」を購入する方法をお伝えします。
スマホ版
今までと同様に競馬場名、レースの項目でレース番号をそれぞれ選びます。
式別の項目で「枠連」を選び、今回はフォーメーション馬券を購入するので「フォーメーション」を選択してください。
フォーメーション馬券の場合、購入したい枠番号を「枠1」と「枠2」で選択します。
選び終わったら画像の右下に表示されている「展開セット」もしくは「セット」いずれかを選択してください。
その後、右下のボタン「入力終了」を選ぶと金額入力画面に移ります。
各馬券の購入したい金額を設定後、「購入する」を選べば、購入完了となります。
「フォーメーション」の購入方法は、赤色のマークシートと流れは一緒です。
マークシート版
上記でご紹介したボックスと流れは一緒です。
場名→レースの行われる競馬場→レース番号→式別(枠連)をマークします。
まずは、①→②→③の順番通りに、場名、レース番号、式別(枠連)を選び、マークします。
そして、ここからボックスと異なるのですが、④の1列目に購入したい枠番号をマークし、同じく⑤の2列目にもマークします。
そして最後の⑥は必ず、1点あたりの金額と単位を忘れずに塗りつぶしてください。
枠連に関するよくある質問(Q&A)
- 枠連は儲かりますか?
-
枠連でも点数を絞り、期待値の高い馬を買い続けたら儲けることは可能です。
レースのオッズ状況によって異なりますが、馬連より枠連の方が配当が高くなるときもあります。
枠連は少点数で、組み合わせを考えないといけない難しさはあります。
- 8頭立てのレースで枠連が発売されていました。なぜですか?
-
本来であれば、9頭以上が出走するレースでのみ枠連は発売されます。
ただし、出走馬の除外や取消などで発売開始後に8頭以下になった場合でも「同じ枠に2頭以上」が出走する時は、発売されるルールになっています。
- 枠連の馬券が無効になる条件は?
-
枠連の形が成立しなくなった場合のみが払い戻し対象になります。
そのため、2頭もしくは3頭が括られている枠番号を購入した時は、注意が必要です。
もし、購入している枠番号絡みの競走除外が発生しても、2頭のうち1頭だけが競争除外になっても返還対象にはなりません。
枠の中のすべての馬が除外された場合、枠連のゾロ目を購入し、いずれかの馬が除外になった場合が返還対象として考えられます。
まとめ
これまで競馬の枠連の基本情報、メリットやデメリット、マークシートとスマホによる枠連の買い方、枠連に関する質問について解説してきました。
- 枠連とは、購入点数を絞ることができ、的中率が高い馬券。
- 全体として枠連の購入金額は少ない。特定の買い目だけに資金をつぎ込むとオッズが下がりやすい。
- 的中率が高い、予想が外れても当たる可能性がある、購入点数を絞れるのが枠連のメリット。
- 配当が安い、ゾロ目の枠連でも馬連よりも安くなる時があるの2点が枠連のデメリット。
- 購入方法の工夫次第で、馬連よりもお得になる時もある。
- スマホ、マークシートで枠連を買うのは簡単なので、競馬初心者におすすめの馬券。
この記事を参考にしてもらい競馬の枠連で競馬ライフを楽しんでもらえると嬉しいです。
ぜひ枠連で馬券的中を目指してみてくださいね!
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