今回紹介するコースは、小倉芝1700mについてです。
ほとんど使用されないコースのため、初めて知る方も多いかもしれません。それもそのはず、2017〜現在まで3レースしか行われていません。
今回は、この珍しい小倉競馬場芝1700mの概要や特徴と併せ、過去のデータをもとにした攻略方法をまとめています。次回、小倉芝1700mのレースが行われてもいいようにこの記事で予習しておきましょう!
競馬場の特徴や今までの傾向を理解するものは馬券を制する!
ぜひ、馬券を予想する際に参考にしてみてください!
小倉競馬場芝1700mの概要・特徴
まず、はじめに小倉競馬場芝1700mの概要や特徴を解説していきます。
小倉競馬場芝1700m|コース概要
小倉競馬場芝1700mでは、スタンド前からスタートし、最初のコーナーまでは約170mと短いため、2コーナーまでの先行争いが繰り広げられます。
コーナー前半から上り坂になり、コーナー後半から下りに入っていきます。
向こう正面では、緩やかな下り坂になっており、そのまま最終コーナーに入っていきます。
3~4コーナーからは、スパイラルカーブの緩やかな下り坂になり、最後の直線に向け、徐々に下っていきます。
最後の直線は293mと短く、平坦なのでトップスピードで駆け抜けゴールです。
※スパイラルカーブとは、入口から出口にかけ、半径が小さくなる複合曲線によって構成されているコーナーのことです。
小倉競馬場芝1700m|レコードタイム
小倉芝1700m | タイム | 性齢 | 馬名 | 記録年月日 |
---|---|---|---|---|
2歳レコード | 1:45.2 | 牝2 | サニーサイドアップ | 1999年11月28日 |
3歳以上レコード | 1:39.5 | 牝3 | サラキア | 2018年8月5日 |
2歳レコードを持っているサニーサイドアップは、「つわぶき賞(500万下)」で3番人気ながら2番人気のアトゥとの接戦を制し、勝利しています。
3歳以上レコードを持っているサラキアは、「青島特別」で圧倒的人気を誇り、後続を突き放す走りを見せ、勝利しています。
小倉競馬場芝1700m|平均タイムとラップタイム
平均タイムとラップタイムを紹介します。
R数 | タイム | 前3F | 後3F | 後/前 | |
---|---|---|---|---|---|
1勝 | 3 | 1:40.3 | 36.0 | 35.4 | 98 |
小倉競馬場芝1700mでは、最初のコーナーまでの距離が短く、スタートしてすぐに先行争いが始まり、コーナー前半で上り坂になり、コーナー後半から下りに入ります。
最後のコーナーは緩やかな下り坂になっているのでレースは【速い→遅い→速い】といった中だるみしやすい展開になります。
馬場の状態が良ければ先行争いに参加する逃げ・先行馬が有利なコースといえます。
小倉競馬場芝1700mで行われる重賞レース一覧
当該コースで重賞レースは開催されていません。
小倉競馬場芝1700mの傾向データ
ここからは、各項目別に傾向データをまとめていきます。
予想する際の参考になるかと思いますのでぜひじっくり読んでみてください。
小倉競馬場芝1700m|人気別
人気 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 33.3 | 66.7 | 66.7 | 65 | 86 |
2 | 33.3 | 66.7 | 100.0 | 132 | 137 |
3 | 33.3 | 33.3 | 33.3 | 202 | 58 |
4 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0 | 0 |
5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0 | 0 |
6 | 0.0 | 0.0 | 33.3 | 0 | 57 |
7 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0 | 0 |
8 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0 | 0 |
9 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0 | 0 |
10〜 | 0.0 | 11.1 | 22.2 | 0 | 271 |
2019年8月を最後にレースが開催されていません。
データを見ると1〜3番人気の勝率が同じで10番〜人気の複回が271となっています。
「青島特別」の結果から見ると
- 2017年: 1着、3番人気 2着、1番人気 3着、2番人気
- 2018年: 1着、1番人気 2着、2番人気 3着、6番人気
- 2019年: 1着、2番人気 2着、10番人気 3着、12番人気
となっているので比較的安定しそうなレースです。
しかし、レースがあまり行われていないので参考程度が良いかと思われます。
小倉競馬場芝1700m|枠順別
枠 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 25.0 | 25.0 | 25.0 | 95.0 | 27.5 |
2 | 0.0 | 0.0 | 50.0 | 0 | 237.5 |
3 | 20.0 | 20.0 | 20.0 | 102.0 | 40.0 |
4 | 20.0 | 40.0 | 40.0 | 128.0 | 154.0 |
5 | 0.0 | 28.6 | 28.6 | 0.0 | 31.4 |
6 | 0.0 | 14.3 | 14.3 | 0.0 | 30.0 |
7 | 12.5 | 12.5 | 25.0 | 18.8 | 56.3 |
8 | 0.0 | 0.0 | 12.5 | 0.0 | 15.0 |
データからもわかるように内枠の勝率が高くなっています。
小倉芝1700mでは、最初のコーナーまで約170mしかないため、内枠の馬はコーナーの内を取ることができます。
反対に外枠の馬はコーナーの外を回らないといけなくなるので内枠が有利になります。
小倉競馬場芝1700m|脚質別
脚質 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 0.0 | 25.0 | 25.0 | 0.0 | 52.5 |
先行 | 25.0 | 33.3 | 50.0 | 86.7 | 116.7 |
差し | 5.9 | 17.6 | 23.5 | 37.6 | 71.8 |
追込 | 0.0 | 0.0 | 6.7 | 0.0 | 13.3 |
小倉芝1700mでは、2コーナーから小高い丘があるため、中盤ではペースが落ち着きやすく、後半では上りがなくなります。
レース後半で上りがなくなるため、スタミナの消耗が少なくなるので逃げ・先行馬が有利なコースです。
特に良馬場の時には逃げ・先行馬が活躍しているので馬場の状態を確認しましょう。
小倉競馬場芝1700m|血統別
血統 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
ジャングルポケット | 100.0 | 100.0 | 100.0 | 380 | 110.0 |
ハービンジャー | 50.0 | 50.0 | 50.0 | 320 | 95.0 |
ロードカナロア | 33.3 | 33.3 | 33.3 | 276 | 66.7 |
ディープインパクト | 16.7 | 16.7 | 16.7 | 25.0 | 18.3 |
ディープブリランテ | 0.0 | 100.0 | 100.0 | 0.0 | 110.0 |
マンハッタンカフェ | 0.0 | 50.0 | 50.0 | 0.0 | 105.0 |
キングカメハメハ | 0.0 | 50.0 | 50.0 | 0.0 | 55.0 |
ルーラーシップ | 0.0 | 33.3 | 33.3 | 0.0 | 193.3 |
ローエングリン | 0.0 | 0.0 | 100.0 | 0 | 475.0 |
ベーカバド | 0.0 | 0.0 | 100.0 | 0.0 | 340.0 |
血統別では、ジャングルポケット・ハービンジャー・ロードカナロアが上位になっています。
基本的には短距離で好成績を納めている馬が上位を占めている印象があります。
ですが、ジャングルポケットやディープインパクトなど瞬発力に長けている馬も活躍しています。
コース後半では、上りがなくなり、徐々に下っていくのでスピード自慢の短距離馬や瞬発力に長けている馬が活躍していることも納得できます。
小倉競馬場芝1700m|騎手別
騎手名 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
松山弘平 | 33.3 | 33.3 | 66.7 | 170.0 | 133.0 |
秋山真一郎 | 50.0 | 50.0 | 50.0 | 320.0 | 95.0 |
川田将雅 | 50.0 | 50.0 | 50.0 | 190.0 | 55.0 |
北村友一 | 33.3 | 33.3 | 33.3 | 50.0 | 36.7 |
岩田康誠 | 0.0 | 100.0 | 100.0 | 0.0 | 210.0 |
M.デムーロ | 0.0 | 100.0 | 100.0 | 0.0 | 110.0 |
国分優作 | 0.0 | 50.0 | 50.0 | 0.0 | 290.0 |
浜中俊 | 0.0 | 33.3 | 33.3 | 0.0 | 36.7 |
太宰啓介 | 0.0 | 0.0 | 100.0 | 0.0 | 340.0 |
戸崎圭太 | 0.0 | 0.0 | 100.0 | 0.0 | 120.0 |
松山騎手が勝利数1位というデータになりました。
しかし、注目したいのは川田騎手と秋山騎手です。
2回に1回は2着以内に入るというデータを残しています。
秋山騎手は、2020年に手術を行い、2021年に復帰しています。
「まだまだ現役で頑張ります」というコメントをしているので今後の活躍にも期待ができます。
小倉競馬場芝1700m|調教師別
調教師名 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
池添学 | 100 | 100 | 100 | 150 | 110 |
北出成人 | 100 | 100 | 100 | 510 | 200 |
小崎憲 | 100 | 100 | 100 | 380 | 110 |
高橋亮 | 100 | 100 | 100 | 640 | 190 |
石橋守 | 0.0 | 100 | 100 | 0.0 | 580 |
角居勝彦 | 0.0 | 100 | 100 | 0.0 | 110 |
鮫島一歩 | 0.0 | 50 | 50 | 0.0 | 55 |
森秀行 | 0.0 | 50 | 50 | 0.0 | 105 |
石坂正 | 0.0 | 0.0 | 100 | 0.0 | 750 |
大根田裕之 | 0.0 | 0.0 | 100 | 0.0 | 340 |
調教師別のデータでは、池添調教師と北出調教師が上位になっています。
レースが少なく、詳しいデータを取ることができないですが池添調教師は、小倉芝1200mで出走回数が少ないながらも好成績を残しています。
そのため、池添調教師が今後も活躍することには十分期待ができます。
小倉競馬場芝1700m|厩舎別
勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 | |
---|---|---|---|---|---|
栗東 | 8.3 | 16.7 | 25.0 | 80 | 81 |
美浦 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
厩舎別では、栗東のみのデータがあります。
こちらもレースが少ないのでこのようなデータになっています。
今後、レースが増えてくることで十分変動する可能性が非常に高いのであまり厩舎で選択するのは得策ではなさそうです。
小倉競馬場芝1700m|父系統別
系統 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
サンデーサイレンス系 | 8.3 | 16.7 | 16.7 | 53 | 56 |
ノーザンダンサー系 | 0.0 | 0.0 | 66.7 | 0 | 218 |
ミスタープロスペクター系 | 14.3 | 28.6 | 28.6 | 217 | 147 |
ロベルト系 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
父系統でみた時には、サンデーサイレンス系が1位となっています。
サンデーサイレンス系の最大の特徴は、瞬発力です。
ディープインパクトやマンハッタンカフェ、ジャングルポケットなど瞬発力勝負を得意としている種牡馬も成績を残しているので注目しましょう。
小倉競馬場芝1700mの傾向・データまとめ
ここまで各項目別に表を使用し、解説を行ってきました。
改めて各項目別に一言ずつ簡単にまとめます。
- レースがあまり行われていないので人気は参考程度
- 脚質は逃げ、先行の馬が有利!
- 枠は、内枠に注目!
- 血統は、ジャングルポケット産駒、ハービンジャー産駒、ロードカナロア産駒、ディープインパクト産駒が強い!
- 騎手は川田騎手、秋山騎手に注目!
- 調教師は、池添調教師に注目!
- 厩舎は、栗東のみのデータがないので参考程度
- 父系統は、サンデーサイレンス系の瞬発力に長けている馬に注目!
【2023年版】小倉競馬場芝1700mの攻略方法
小倉競馬場芝1700m|データから見るここが買い
この馬が買い
ジャングルポケット産駒、ハービンジャー産駒、ロードカナロア産駒、ディープインパクト産駒が買い。
ハービンジャー、ロードカナロアは逃げ、先行馬だったのでハービンジャー、ロードカナロアを父に持っている馬はぜひ狙ってみてください。
ジャングルポケット、ディープインパクトは逃げ、先行馬ではないですが瞬発力に長けています。
3コーナー中盤からペースが上がりスパートするので瞬発力の長けている馬の活躍にも期待ができます。
この枠順が買い
内枠が買い。
小倉芝1700mでは、スタートから最初のコーナーまで約170mと非常に短いです。
そのため、外枠になってしまうとコーナーの外を回らないといけなくなり、距離ロスを強いられてしまいます。
内枠が好成績を残していることからも枠順は内枠に期待ができます。
この騎手が買い
先ほど騎手別ランキングでご紹介した川田騎手と秋山騎手に期待ができます。
2回に1回は2着以内に入るという強力なデータを残しています。
今後、該当コースでレースが行われ、川田騎手、秋山騎手が鞍上した時には十分狙える可能性があります。
秋山騎手は、怪我から復帰しまだ現役を続けるとのコメントも残しているので今後の活躍にも期待したいですね。
この調教師が買い
調教師別のランキングでは、あまり大きな差はありませんでした。
しかし、同じ小倉競馬場の1200mで出走回数は少ないながらも好成績を残している池添調教師は、小倉芝1700mでも好成績を残しているので今後の活躍にも期待ができます。
調教師における有利不利はレースが少なく、データがあまりありませんが池添調教師に注目し、馬券を予想するのも良さそうです。
小倉競馬場芝1700m|データから見るここが割引
外枠は割引です。
スタートから約170mで最初のコーナーに入っていく当該コースでは外枠が割引です。
内枠では、コーナーの内を回ることができます。
しかし、外枠ではコーナーの外を回らないといけなくなってしまい、距離ロスが発生してしまいます。
枠順のランキングでも内枠が好成績を残しているので狙っている馬が外枠の時には注意しましょう。
小倉競馬場芝1700m|データの裏を狙う
データだけではわからないものの狙っていける馬を紹介します。
それは、開催後半や不良馬場時の差し、追込馬です。
小倉競馬場芝1700mでは、スタートしてすぐに激しい先行争いになることが多くあります。
その後、上りになり、最後に下になるのでレースは、
速い→遅い→速い
と緩急のつきやすいレースになります。
基本的には、逃げ・先行馬がそのまま押し切るというパターンが多く決まっていますが開催後半や不良馬場時には馬場が荒れてしまい、逃げ・先行馬にとってレース後半では苦しい展開になってしまうこともあります。
差し・追込馬は、後ろから馬場を選んで走ることができるので最後のスパートで有利に走ることができます。
そのため、馬場の状態も馬券を購入する際の材料になるかもしれません。
開催時期や馬場状態によって狙う穴馬・危険な人気馬
小倉競馬場芝1700mでは、逃げ・先行馬の内枠が有利になります。
しかし、開催後半の馬場が荒れている状態や悪天候で不良馬場になっている時には差しや追込、外枠にも期待することができます。
差し・追込馬や外枠に注意と言ったり、狙えると言ったり辻褄が合わないと思われる方も多いと思いますが、開催時期や馬場状態を確認することが小倉芝1700mで馬券を予想する際に非常に重要になります。
- 開催後半や不良馬場の差し、追込馬や外枠は狙える!
- ただし、良馬場時の差し、追込馬、外枠は要注意!
馬券を予想する際にはこれらのことも注目してみてください。
小倉競馬場芝1700mまとめ
ここまで小倉競馬場芝1700mについてコースの概要や平均タイム、
人気別や枠順などの項目別データ、そのデータから見る攻略法をまとめると以下のようになります。
- 人気通りで安定しやすい
- 内枠に注目!
- 逃げ、先行の馬が有利ジャングルポケット産駒、ハービンジャー産駒、ロードカナロア産駒、ディープインパクト産駒が好成績
- 川田騎手、秋山騎手が安定
- 小倉競馬場で好成績を残している池添調教師に注目
- 開催後半や不良馬場時には差し、追込の馬に注意!
この記事が馬券を予想する際の参考やより競馬を楽しめる材料になればとても嬉しく思います。
それでは、よき競馬ライフを!
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