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東京競馬場芝1800mの特徴と傾向まとめ―攻略法も一挙公開

東京競馬場芝1800mの特徴と傾向まとめ―攻略法も一挙公開
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この記事をざっくり言うと…
  • 東京競馬場芝1800mがどんなコースか分かる!
  • 8つの傾向データを紹介
  • 東京競馬場芝1800mで買うべき馬・消すべき馬が分かる!

今回紹介するのは、東京競馬場芝1800mの特徴と傾向です。

東京競馬場芝1800mはGIの舞台にはなっていませんが、古馬戦線を占うGⅡ毎日王冠や、出世レースと言われるGⅡ東京スポーツ杯2歳S、GⅢ共同通信杯など注目レースが多数行われます。条件戦も幅広く組まれているのでサンプルは豊富。馬券的中につながるよう、コース特徴や傾向を詳しく紹介していきますので参考にしてください。

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目次

東京競馬場芝1800mの概要・特徴

東京競馬場芝1800mコース図

東京競馬場芝1800mのコース概要や特徴は以下の通りです。

コース概要

東京競馬場芝1800mは1、2コーナーの中間にあるポケットにゲートを設置します。発走から150m走ったところでコースに合流。向正面に入ってから3コーナーにかかるまでは上り坂で、高低差は1.5メートルあります。

4コーナーを回ると東京競馬場おなじみの長い直線へ。距離は526メートルで、JRAの競馬場では新潟外回り659メートルに次ぐ長さです。さらにその直線には高低差2.1メートルの上り坂が待機。急坂の中山に比べると勾配はなだらですが、馬たちがエネルギーを削られる難所であることは間違いなく、トップに立つにはスピードだけではなく、ある程度のスタミナも要求されます。

レコードタイム

東京競馬場芝1800mのレコードタイムを見てみましょう。

東京競馬場芝1800mタイム性齢馬名記録年月日
2歳レコード1;44.5牡2コントレイル2019年11月16日
3歳以上レコード1;44.1牡5サリオス2022年10月9日

2歳以上レコードは2019年11月に、コントレイルがデビュー2戦目でマーク。当時はGⅢだった東京スポーツ杯2歳Sを優勝した時のタイムです。同馬は翌年の2020年に無敗のまま3冠馬に輝き、2021年ジャパンカップ優勝後に引退。今後は種牡馬としての大活躍が期待されます。

3歳のレコードホルダーはサリオス。2022年11月、GⅡ毎日王冠連覇に成功した時の勝ち時計です。同年12月に香港GI香港マイルで左前跛行のため出走を取り消して引退。コントレイルと同じ社台スタリオンステーションで種牡馬となり、第2の競走生活を送っています。

平均タイムとラップ

次に示すのは東京競馬場芝1800mの過去5年間の平均タイムです。

R数タイム前3F後3F後/前
2歳新馬361;50.237.834.391
2歳未勝利331;48.836.434.996
2歳OP101;47.235.934.496
3歳新馬131;50.037.234.693
3歳未勝利521;47.836.034.997
3歳1勝131;47.236.334.495
3歳OP101;47.736.434.495
1勝321;47.336.034.696
2勝381;47.036.234.696
3勝221;46.736.234.495
OP・重賞201;45.835.434.798

全てのクラスで前半の入りが抑えられています。向正面、最後の直線と2回にわたって坂を上るコース。騎手も後半へ向けて力を温存することを優先しているのかもしれません。ただ古馬のオープン、重賞では前半の流れも速く、厳しいラップに対応できる馬が栄冠を手にしているようです。

東京競馬場芝1800mで行われる重賞レース一覧

東京競馬場芝1800mで行われる重賞レース一覧

冒頭でも記述しましたが、東京競馬場芝1800mではGIこそ行われていないものの、注目度の高い重賞戦が行われています。

 レース名(グレード) 1着賞金 開催時期
毎日王冠(GⅡ)6700万円10月上旬
アイルランドトロフィー府中牝馬S(GⅡ)5500万円10月中旬
東京スポーツ杯2歳SGⅡ3800万円11月中~下旬
エプソムC(GⅢ)4300万円6月上旬
共同通信杯(GⅢ)4000万円2月上~中旬

以前はGⅢだったアイルランドトロフィー府中牝馬Sは2011年から、東京スポーツ杯2歳Sは2021年からGⅡに格上げ。GⅡレースが3競走もあるのは、コースの価値の高さを証明していると言えます。

東京競馬場芝1800mの傾向データ

東京競馬場芝1800mの傾向データ

ここからは東京競馬場芝1800m過去5年間のデータを紹介します。8項目にわたって分析していきますので、馬券の参考にしてください。

人気別

人気勝率連対複勝単回複回
139.858.871.78687
221.942.358.18487
311.528.047.76688
49.022.936.97577
54.315.425.84470
65.411.119.48979
72.55.811.95565
81.14.48.43052
91.22.87.52961
10~0.92.23.58248

1番人気の勝率はほぼ4割。連対率は約6割で複勝率も7割と、絶大な信頼度を誇ります。勝者はほぼ4番人気までで独占する形。連対は6番人気、3着は7番人気まで現実的な数字を保っていますが、大荒れの要素は少ないコースと言えるでしょう。

枠順別

勝率連対複勝単回複回
16.013.920.45465
28.115.521.63657
39.316.125.15967
49.617.425.07475
56.115.223.57961
68.518.325.49768
76.714.023.13464
87.413.221.010369

東京競馬場芝1800mはスタートから斜めに走路をたどってすぐにコーナーに入るため、外枠は不利と言われているコース。確かに2~4枠は強めですが、1枠の弱さは気になります。注目したいのは8枠の単勝回収率の高さ。外枠不利が広まっているせいで、実力馬の大外発走が軽視されている可能性は考えられます。

脚質別

脚質勝率連対複勝単回複回
逃げ8.719.625.685117
先行12.023.533.58581
差し7.915.324.46963
追込3.47.211.64940
捲り6.713.330.04490

先行馬の勝率がナンバーワン。逃げ、差しタイプは拮抗しています。捲り戦法を試みる馬も稀に現れますが、成果はあまり出ていないので、事前に警戒する必要ないでしょう。追い込み馬は苦戦。ただ、複勝率を見る限り、3連系の馬券を買うなら押さえてもいいレベルです。

種牡馬別

種牡馬勝率連対複勝単回複回
モーリス18.623.337.28172
ディープインパクト15.627.138.27275
キングカメハメハ13.524.334.28294
ジャスタウェイ11.921.428.67474
ハーツクライ11.824.534.97891
キズナ11.823.536.8188118
ドゥラメンテ10.824.336.53166
エピファネイア9.719.425.86559
ヴィクトワールピサ9.420.030.6134127
ルーラーシップ8.315.329.24587

モーリスの良績が目立ちます。このデータは2018~22年のものですが、2023年も産駒のディヴィーナがアイルランドトロフィー府中牝馬S、シュトラウスが東京スポーツ杯2歳Sを制するなど強さを発揮。出走表にモーリスの名前を見つけたらマークした方がいいでしょう。。

父系統別

系統勝率連対複勝単回複回
ロイヤルチャージャー系8.216.324.47068
ネイティヴダンサー系7.415.024.98374
ニアークティック系6.012.415.94234
ナスルーラ系3.87.712.32637

ロイヤルチャージャー系が勝率と連対で優位に立っています。モーリス、ディープインパクト、ジャスタウェイなど、種牡馬別ランキング上位には同系統がズラリと並んでいるので当然の結果でしょう。

騎手別

騎手名勝率連対複勝単回複回
D.レーン30.638.955.69675
C.ルメール26.948.560.56986
戸崎圭太20.032.546.310592
川田将雅17.034.048.94079
M.デムーロ15.325.536.77576
武豊15.124.537.78569
石橋脩10.821.631.55867
北村宏司9.915.826.77753
横山武史9.620.527.76760
田辺裕信8.016.723.25859

短期免許でよく日本に姿を見せるレーン騎手が勝率3割と抜群の成績を誇ります。来日の際はマーク必至でしょう。ルメール、戸崎圭太騎手も勝率2割をキープ。特に戸崎圭太騎手は回収率にも魅力があります。

調教師別

調教師名勝率連対複勝単回複回
宮田敬介33.351.566.7116110
堀宣行23.537.044.49475
木村哲也20.335.950.06891
手塚貴久20.329.039.16273
友道康夫20.026.746.78483
国枝栄15.732.343.36771
菊沢隆徳13.627.338.6158102
金成貴史12.319.326.3255113
鹿戸雄一11.524.134.58796
尾関知人11.318.930.29480

宮田敬介調教師が優秀な成績を残しています。2023年のGIエリザベス女王杯を制したブレイディヴェーグを送り出したことで知られるトレーナー。そのブレイディヴェーグが未勝利を勝ち上がったのも東京芝1800mです。厩舎にとっても、ゲンがいいコースの一つでしょう。

所属トレセン別

厩舎名勝率連対複勝単回複回
栗東9.818.530.66171
美浦7.314.821.77065

栗東が勝率、連対率、複勝率ともに美浦を引き放しています。ただ、人気になりやすいのか、回収率はあまり高くありません。トリガミを防ぐために、買い目を絞る努力も必要になりそうです。

東京競馬場芝1800mの傾向・データまとめ

ここまでデータを使って東京競馬場芝1800mの傾向を紹介してきました。特に重要だと感じたポイントは以下の通りです。

東京競馬場芝1800mの傾向・データまとめ
  • 1番人気の信頼度が絶大。大荒れの要素は少ない
  • 2~4枠が強い
  • 内枠有利の傾向も1枠だけは低調
  • 8枠の単勝回収率が100%超え
  • 脚質別の勝率は先行馬がリード
  • 追い込み馬は苦戦。3連系なら押さえる程度
  • 種牡馬別ではモーリスの相性良し
  • 騎手別では戸崎圭太騎手の単勝回収率に魅力
  • レーン騎手の来日はマークが必要
  • 宮田敬介調教師の管理馬に注目
  • 関西馬が優勢。ただし配当的妙味は薄い

東京競馬場芝1800mの攻略方法

東京競馬場芝1800mの攻略方法

ここからは東京競馬場芝1800mの傾向とデータを深堀りし、買うべき馬、割り引きが必要な馬のタイプを紹介していきます。

データから見るここが買い

東京競馬場芝1800mで父モーリスの出走馬を見つけたら、必ずマークしましょう。前述した通り、種牡馬別ランキングで紹介した数字は、2018~2022年の5年間。2023年も当コースでは産駒が大活躍していて、今後も良績がデータに反映され続ける兆候を見せています。

これまで東京の芝コースと言えば、ディープインパクト産駒が強いイメージでしたが、不世出の名馬はすでにこの世を去り、残念ながら現役の直系産駒も少なくなってきました。モーリスは東京芝2400mでも優秀な勝率を残しているので、今後は東京の顔となる予感も十分です。

データから見るここが割引

東京競馬場芝1800mでは1枠を割り引いて考えた方がいいでしょう。前の項目で触れましたが、スタート直後のコース形状から外枠不利と言われている東京競馬場芝1800m。確かに2~4枠は強いのですが、1枠は数字が芳しくありません。

理由はハッキリしませんが、内枠のすべてが外枠不利の恩恵を受けられるわけではないのかもしれません。ただ、サンプルが多い分、何かの要因はあると考えられ、1枠が低迷しているのは頭に入れておいた方がいいでしょう。

データの裏を狙う

騎手別で見ると勝率が高いのはレーン、ルメール、戸崎圭太騎手ですが、特に注目すべきは戸崎圭太騎手です。リーディング上位に位置しているので人気にもなりやすいジョッキーですが、単勝回収率は100%超え。これは人気薄でも結果を出しているのを証明する数字です。

東京競馬場芝1800mは大穴狙いがハマリづらいコース。それでも高配当を望むなら、戸崎圭太騎手が人気落ちした騎乗馬にまたがっている時は狙い目と言えるかもしれません。

開催時期や馬場状態によって狙える穴馬・危険な人気馬

開催時期や馬場状態によって狙える穴馬・危険な人気馬

戸崎圭太騎手狙いが馬券収支のプラスにつながるのは前の項目で触れましたが、ルメール騎手にも注目が必要です。

言わずと知れた競馬界を代表するジョッキーだけに、上位人気に推されやすく、高配当は望みづらい存在。それでも、東京競馬場芝1800mで馬場が渋った時は、勝率や連対率、複勝率の高さはもちろんのこと、単勝と複勝の回収率は100%超えを果たしています。

東京競馬場芝1800m稍重~不良の騎手別成績ベスト3(過去5年間)

騎手名着別成績勝率連対複勝単回複回
C.ルメール12-5-6-1135.350.067.6119116
戸崎圭太11-0-5-1931.431.445.715982
田辺裕信3-3-3-2110.020.030.05860
3

ルメール騎手の過去5年間の全競馬場成績を見ると、騎乗馬の平均人気は2.2。単勝平均配当は291円で、回収率も72%しかありません。ルメール騎手の騎乗馬を狙おうとしても、トリガミを心配するのが常でしょう。ただ、東京競馬場芝1800メートルの稍重~重では騎乗馬の平均人気が2.5となり、単勝の平均配当は338円に上昇しています。

悪天候の時に馬券を買うファンの多くは、各馬の重馬場の巧拙も判断材料に加え、普段よりも荒れる可能性も探ると思います。オッズが低くなりがちなルメール騎手の騎乗馬を疑う人が増える環境でも、名手はきっちり仕事を果たし、単勝配当は割と高めだった、といったようなシチュエーションが数字に表れている可能性は十分ありそうです。

東京競馬場芝1800mで馬場がしぶった時は、ルメール騎手を買い続けるとプラスになるという数少ない舞台設定です。少なくとも、雨だから風だから不良馬場だからという理由で、名手の腕を軽視することはないようにしましょう。

東京競馬場芝1800mまとめ

東京競馬場芝1800mの攻略ポイントのまとめは以下の通りです。

東京競馬場芝1800mまとめ
  • 1番人気の信頼度が絶大。大荒れの要素は少ない
  • 2~4枠が強い
  • 内枠有利の傾向も1枠だけは低調
  • 8枠の単勝回収率が100%超え
  • 脚質別の勝率は先行馬がリード
  • 追い込み馬は苦戦。3連系なら押さえる程度
  • 種牡馬別ではモーリスの相性良し
  • 騎手別では戸崎圭太騎手の単勝回収率に魅力
  • 馬場がしぶった時はルメール騎手を買い続けるとプラスに
  • レーン騎手の来日はマークが必要
  • 宮田敬介調教師の管理馬に注目
  • 関西馬が優勢。ただし配当的妙味は薄い

この記事が馬券検討の材料になればうれしいです。

それでは、よき競馬ライフを!

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参考文献

東京競馬場コース一覧

芝1400m芝1600m芝1800m芝2000m
芝2400m
ダート1300mダート1400mダート1600mダート2100m
ダート2400m
ジナケイバ公式ライン
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この記事を書いた人

初めて競馬を見たのはオグリキャップが奇跡のラストランを見せた1990年有馬記念。JRAだけではなく地方競馬も長年見続けています。

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