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中山競馬場ダート1800mの特徴と傾向まとめ|攻略法も一挙公開

中山競馬場ダート1800mの特徴と傾向まとめ|攻略法も一挙公開
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この記事をざっくり言うと・・・
  • 中山競馬場ダート1800mがどんなコースか解説
  • 過去5年間(2019年1月1日~2023年12月31日)690レースのデータから傾向を紹介
  • 中山競馬場ダート1800mの攻略法を公開!買うべき馬・消すべき馬を徹底分析

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目次

中山競馬場ダート1800mの概要・特徴

中山競馬場ダート1800mコース図

未勝利〜3勝の条件クラス競走がメインの中山競馬場ダート1800m。施行数が非常に多いので、傾向を知り得意コースにしてしまえば収支が安定するでしょう。まずは中山競馬場ダート1800mがどんなコースなのか解説します。

コース概要

スタート位置はスタンド前直線の入り口付近で、中山名物高低差2.0mの急坂のすぐ手前です。1コーナーまでの距離は約375mと長め。急坂を上り切ってからも緩やかに上り坂は続き、2コーナー手前で頂点を迎えてからは、残り200m地点まで緩やかに下っていきます。最後の直線は約308mとローカル競馬場並みに短く、再び急坂を上り切るとゴール。コース全体の高低差が4.5mもあり、中央・ローカル競馬場10場のダートコースで最も起伏が激しい非常にタフなコースとなっています。

レコードタイム

中山競馬場ダート1800mタイム性齢馬名記録年月日
2歳1:51.9牡2トレド2022年9月24日
3歳以上1:48.5牡5キヨヒダカ1983年1月6日
2023年12月31日時点

2歳レコードは2022年9月24日にトレドが記録した1分51秒9。当日のダートコースは不良の発表で、かなり脚抜きの良い馬場でした。スタートから先頭に立ったトレドは、1度もハナを譲ることなく2着を6馬身離す圧勝。見事2歳レコードを記録しました。

3歳以上のレコードは、1983年1月6日にキヨヒダカが記録した1分48秒5。この記録は30年以上経った現在でも破られておらず、2000年以降の最も早いタイムでも1:49:9と1.4秒も離れています。キヨヒダカは安田記念など芝重賞も勝利するほどの名馬であり能力が高かったのはもちろんですが、当時と現在では砂の深さが違うことも30年以上更新されていない要因。さまざまな条件が重ならない限り、レコード更新は難しいのではないでしょうか。

平均勝ちタイムとラップタイム

中山競馬場ダート1800mにおける、平均勝ちタイムとラップタイムは以下のとおりです。

クラスR数平均勝ちタイム前3F後3F後/前
2歳新馬341:56.038.238.9102
2歳未勝利851:55.737.639.4105
2歳1勝51:53.937.238.4103
3歳新馬301:57.638.739.2101
3歳未勝利2121.55.737.739.3104
3歳1勝321:53.837.138.6104
3歳OP51:52.536.738.3104
1勝1461:54.137.538.6103
2勝751:53.437.138.4104
3勝401:52.437.038.0103
重賞・OP261:52.236.837.9103
2019年〜2023年データ

馬場状態により0.5〜1.0秒ほど誤差はありますが、平均タイムを超える勝ち時計を出した馬は、クラスがあがっても期待ができます。どのクラスにおいても前傾ラップになる傾向にあり、タフなコース設定だけに瞬発力よりも持続力が求められるようです。

中山競馬場ダート1800mで行われる重賞レース一覧

中山競馬場ダート1800mで行われる重賞レース一覧

中山競馬場ダート1800mで行われる重賞レースは以下のとおりです。

レース名(グレード)1着賞金開催時期
マーチステークス(GⅢ)3800万円3月4週目

平場レースの施行数は多いものの、重賞は1つだけです。『マーチステークス(GⅢ)』はその名のとおり3月に開催されるハンデ重賞。2022年に優勝したメイショウハリオはその後、帝王賞(JpnI)を勝利しました。ハンデ戦ということもあってか、過去10年で1番人気が【1.2.2.5】と苦戦。波乱の起こりやすいレースです。

中山競馬場ダート1800mの傾向データ(2019年〜2023年の過去5年)

中山競馬場ダート1800mの傾向データ

ここからは中山競馬場ダート1800mにおける過去5年間(2019年1月1日〜2023年12月31日)690レースの傾向データを紹介します。さまざまな角度からこちらのコースの特徴を分析していくので、馬券予想の参考にしてください。

人気別

人気勝率連対複勝単回複回
34.354.967.17585
17.537.752.36984
13.030.343.57785
8.619.630.97371
6.813.825.87874
5.812.821.69178
3.67.713.68063
3.67.813.88690
1.93.77.67162
10~0.92.24.46271
2019年〜2023年データ

ほぼ順当な結果。1番人気は安定感があります。反対に10番人気以下はほとんど馬券になっていないようです。

枠順別

枠順勝率連対複勝単回複回
5.612.418.38676
7.713.219.39686
4.911.919.15962
7.613.919.96165
6.614.321.75176
7.814.521.68070
7.315.323.37291
7.414.421.37470
2019年〜2023年データ

データ全体で見ると、5〜8枠のいわゆる外枠が良い成績をあげています。勝率に関しては偶数番が良い傾向。理由はスタートが重要な当コースにおいて、偶数番は駐立が短いことが影響しているのではないでしょうか。

ゲート入りの順番

通常、ゲートは奇数→偶数→大外枠の順番で収まっていきます。馬がその場でじっとしている状態が『駐立』。奇数番の馬は全ての枠に馬が収まるまで、狭いゲート内で駐立を続ける必要があります。繊細な馬にとってはそれがかなりのストレス。駐立時間が長いだけ、スタートのタイミングをとるのも難しくなります。ただ、中央競馬全体では奇数番と偶数番で勝率はほとんど変わりがありません。ゲート入りの順番はそれほど気にしなくていいという見方もあります。

脚質別

脚質1着勝率連対複勝単回複回
逃げ17622.536.446.6185132
先行36015.632.145.3152147
差し1173.27.714.14162
追込140.41.22.81619
捲り2422.037.656.0235172
2019年〜2023年データ

逃げ、先行馬が非常に優秀な成績です。捲りの成功率もまずまずで、早めに動ける馬は断然有利。反対に差し追い込み馬には厳しい結果となっており、当コースで好走するのは容易ではないようです。

種牡馬別

種牡馬1着勝率連対複勝単回複回
ヘニーヒューズ2310.022.132.510383
ングカメハメハ2111.224.130.516573
クロフネ2110.319.229.18087
シニスターミニスター2010.622.929.810098
ハーツクライ2010.819.926.38572
ホッコータルマエ2012.018.726.59190
ゴールドアリュール1911.820.529.2196137
パイロ1811.924.531.86879
ドゥラメンテ1713.422.027.66758
キズナ1712.516.925.016187
2019年〜2023年データ

ダートでの活躍馬を多数送り出し、大御所の域に入ってきたヘニーヒューズの数値が良好です。他の上位組はすでにこの世を去っていたり、高齢で活動を抑え気味にしている種牡馬が多い中、今後に期待が高まるのはキズナ産駒。2023年はダート総合サイアーランキングで8位に入りました。現役時代はダートの出走歴がなく意外な感じもしますが、結果が出ている以上、当コースでもチェックが必要です。

父系統別

父系統勝率連対複勝単回複回
ニアークティック系7.614.521.86872
ナスルーラ系7.615.522.56786
ネイティヴダンサー系6.914.320.76368
ロイヤルチャージャー系6.713.020.18179
2019年〜2023年データ

ヘニーヒューズ、クロフネ、ドレフォンなどを擁するニアークティック系がややリード。ただ、その他の系統も遜色はなく、当コースでの予想材料は父系統別までさかのぼらなくてもいいでしょう。

騎手別

騎手名1着勝率連対複勝単回複回
C.ルメール4827.146.955.47283
横山武史4616.528.335.87260
三浦皇成4012.725.033.98074
戸崎圭太3815.425.636.69169
田辺裕信3711.124.937.17179
大野拓弥297.713.821.89674
石橋脩2612.120.128.09376
M.デムーロ2417.529.941.69479
内田博幸215.512.617.05960
石川裕紀人207.815.121.711294
2019年〜2023年データ

C.ルメール騎手は人気馬への騎乗が多く、しっかりと結果を出しています。回収率で見ると石川裕紀人騎手穴で狙いやすいジョッキーと言えます。

調教師別

調教師名1着勝率連対複勝単回複回
中舘英二2612.122.829.88977
高木登2214.326.634.49386
中川公成2013.824.129.08568
栗田徹1915.322.631.59471
牧光二188.813.719.116783
田村康仁178.918.923.29677
斎藤誠1710.822.331.25391
田中博康1718.533.744.611798
池上昌和1610.722.130.997112
加藤征弘1511.820.530.77370
2019年〜2023年データ

勝ち星では中館英二調教師の26勝が目立ちます。また、注目すべきは田中博康調教師の。人気馬をしっかりと好走させており、集計した5年間で出走数30回以上の調教師の中では勝率トップに君臨しています。

東西別

所属トレセン勝率連対複勝単回複回
美浦6.713.520.37074
栗東9.118.225.48984
2019年〜2023年データ

関西の栗東トレセンから遠征してきた馬が、地元である美浦トレセン所属の馬より高い数値をマーク。輸送による割り引きの必要はなさそうです。

中山競馬場ダート1800mの傾向・データまとめ

ここまで8つのデータを使って、中山競馬場ダート1800mの傾向を紹介してきました。特に重要なポイントは以下のとおりです。

中山競馬場ダート1800mの傾向・データまとめ
  •  1番人気は安定感抜群。10番人気以下は買いにくい
  • 枠順は5~8枠の外枠が有利
  • 逃げ、先行馬が非常に優秀。追い込み馬はほぼ馬券になっていない
  • ヘニーヒューズ産駒が強い。キズナ産駒も注目が必要
  • 信頼度はルメール騎手が断然。穴狙いなら回収率がいい石川裕紀人騎手
  • 田中博康調教師の勝率が高い

中山競馬場ダート1800mの攻略方法

中山競馬場ダート1800mの攻略方法

ここからは中山競馬場ダート1800mの傾向データを深掘りし、買うべき馬・消すべき馬を紹介していきますので、馬券予想の参考にしてください。

データから見るここが買い

データから見るここが買い
  • 馬券は逃げ、先行馬を中心に考えよう
  • キズナ産駒は今が買い時⁉

馬券は逃げ、先行馬を中心に考えよう

逃げ、先行馬は好走率だけでなく回収率においても素晴らしい成績をあげています。直線が約308mとローカル競馬場並みに短いことが1番の要因でしょう。ゲートが上手く、スタートからダッシュをつけて位置を取れる馬を見つけるのが勝利のカギとなります。

キズナ産駒は今が買い時⁉ 

キズナ産駒は平均7.2人気とあまり支持されていない中、人気以上に好走しているため回収率は優秀。2023年はダートの総合サイアーランキングでも上位に入ったキズナですが、2013年のダービーを制したイメージがある分、砂が舞台となるとファンも半信半疑なのでしょう。

それでもダート交流重賞を2勝したテリオスベルなどダートで輝く産駒を続々輩出しています。今後は砂路線を席巻していく可能性もありそうで、当コースでもおいしい配当をゲットできるのは今しかないかもしれません。

データから見るここが割引

脚質データから、追い込み馬はこちらのコースで好走するのは難しいようです。最後の直線が短いことが要因の可能性大。直線の長い東京、中京、新潟競馬場で末脚を活かして好走したとしても、当コースではよほどの実力馬でない限り、消しでよさそうです。

データの裏を狙う

中山競馬場ダート1800m全体の枠順別データでみると、8枠は他の枠よりも好走率が高いですが、2歳馬に限定すると8枠の成績は悪くなることがわかりました。

中山競馬場ダート1800mの8枠成績

年齢勝率連対複勝単回複回
全体7.414.421.37470
2歳馬5.311.420.34761
2019年〜2023年データ

要因はつかめませんが、キャリアの浅い2歳だと外側に馬がいない分、ふくれ気味の走りとなってコースロスが発生している可能性があります。2歳戦では人気馬が8枠に入った場合などで、あえて馬券から外すと高配当ゲットがあるかもしれません。

開催時期や馬場状態によって狙える穴馬・危険な人気馬

開催時期や馬場状態によって狙える穴馬・危険な人気馬

ここからは、中山競馬場ダート1800mで開催時期や馬場状態でどのように傾向が変わるのか、それによってどんな馬を狙うべきでどんな馬を消すべきなのかを詳しく解説します。

重・不良馬場なら1番人気がさらに狙いやすい

雨が降り重・不良馬場になると、1番人気の成績がさらに良くなり、特に勝率が4割を超えることがわかりました。

中山競馬場ダート1800m1、2番人気の重・不良馬場成績

人気勝率連対複勝単回複回
1番人気42.160.068.49688
2番人気12.633.750.55382
2019年〜2023年データ

その分、2番人気が数値を落としていました。重、不良馬場なら1番人気を不動の軸としていいレベルです。

ヘニーヒューズ産駒は良馬場なら買い、重・不良馬場なら割引

ヘニーヒューズ産駒の成績を、良馬場と重・不良馬場に分類して見てみると、良馬場なら好走傾向にあり、重・不良馬場なら割引が必要だということがわかりました。

ヘニーヒューズ産駒の馬場状態別成績

馬場状態勝率連対複勝単回複回
10.723.534.213391
重・不良8.116.221.61651
2019年〜2023年データ

力のいる馬場を得意とする産駒が多いということが考えられます。ヘニーヒューズ産駒は雨が降ったら人気でも疑ってかかったほうがよいでしょう。

中山競馬場ダート1800mまとめ

今回は中山競馬場ダート1800mについて特徴を解説し、8つの傾向データから好走馬を見つけるヒントを探りました。

中山競馬場ダート1800mまとめ
  • 1番人気は安定感抜群。重・不良馬場でさらに買い
  • 10番人気以下は馬券になりにくく買いづらい
  • 枠順は5~8枠の外枠が有利だが、2歳戦8枠は割り引き
  • 逃げ、先行馬が非常に優秀。追い込み馬はほぼ馬券になっていない
  • ヘニーヒューズ産駒良馬場なら買い、重・不良馬場なら割り引き
  • 産駒のダート活躍が目立ち始めているキズナにも注目
  • 信頼度はルメール騎手が断然。穴狙いなら回収率がいい石川裕紀人騎手
  • 田中博康調教師の勝率が高い

この記事を、馬券検討の参考にしていただければ幸いです!

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参考文献

中山競馬場コース一覧

芝1200m芝1600m芝1800m芝2000m
芝2200m芝2500m芝3600m
ダート1200mダート1800mダート2500m

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この記事を書いた人

競馬歴17年
9歳の時ダビスタ3で競馬を知った
オルフェーヴルのような男に憧れている

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