- 東京競馬場芝1400mがどんなコースか分かる!
- 8つの傾向とデータを紹介!
- 東京競馬場芝1400mで買うべき馬・消すべき馬が分かる!
今回紹介するコースは東京競馬場芝1400mです。この記事を参考に馬券を予想してみてください。
データを制するものは馬券を制す!
東京競馬場芝1400mの概要・特徴
はじめに、東京競馬場芝1400mのコースの概要や特徴、レコードタイムや平均タイムについて解説していきます。
コース概要
向こう正面直線の真ん中付近からスタートするこのコース。スタートして最初のコーナーである3コーナーの手前に緩やかな上り坂。上り坂を登りきった先の3〜4コーナーは下り坂となり最後の直線に入ります。最後の直線の途中およそ残り300m付近から高低差約2.1mの緩やかな上り坂を抜け、ゴールへと向かいます。最後の直線距離は約525.9mであり、この距離は新潟競馬場外回りコースに次ぐ長さとなり、見応えのあるコースと言えます。
レコードタイム
東京芝1400m | タイム | 性齢 | 馬名 | 記録年月日 |
---|---|---|---|---|
2歳レコード | 1:20.8 | 牡2 | タイセイビジョン | 2019年11月2日 |
3歳以上レコード | 1:19.4 | 牡4 | タワーオブロンドン | 2019年5月11日 |
2歳レコードを持つタイセイビジョンはデビュー3戦目、京王杯2歳ステークス(GⅡ)を1番人気の期待に応えレコード勝ち。新馬戦を1着、続く2戦目の函館2歳ステークス(GⅢ)を2着と、デビューから強さを見せていたタイセイビジョン。道中は6番手と先頭集団よりやや後ろ目につけ出走馬最速の上がりを見せ差し切り勝ちと、強い勝ち方でした。
3歳以上レコードを持つタワーオブロンドンは京王杯スプリングカップをレコード勝ち。こちらも1番人気に応えての勝利でした。約3ヶ月ぶりの競馬となったレースでしたが、道中6番手で脚をため、最後の直線で差し切ってのゴールと、久しぶりの競馬と言うことを感じさせないレースでした。なおタワーオブロンドンはこの年のスプリンターズステークス(GⅠ)を勝利しています。
平均タイムとラップタイム
クラス | タイム | 前3F | 後3F | 後/前 |
---|---|---|---|---|
新馬 | 1:23.5 | 37.3 | 35.1 | 94 |
未勝利 | 1:22.1 | 36.0 | 35.3 | 98 |
1勝 | 1:21.6 | 35.8 | 34.8 | 97 |
2勝 | 1:21.2 | 35.7 | 34.5 | 97 |
3勝 | 1:20.7 | 35.5 | 34.1 | 96 |
OP・重賞 | 1:21.1 | 35.7 | 34.1 | 95 |
レース後半よりも、レース前半にタイムがかかる傾向があります。これはスタート直後にある緩い上り坂が影響しているからだと思われます。
東京競馬場芝1400mで行われる重賞レース一覧
レース名(グレード) | 1着賞金 | 開催時期 |
---|---|---|
京王杯スプリングカップ(GⅡ) | 5900万円 | 5月中旬ごろ |
京王杯2歳ステークス(GⅡ) | 3800万円 | 11月上旬ごろ |
東京芝1400mでは上記2つの重賞レースが開催されます。特に京王杯スプリングカップはその年のスプリンターズステークス(GⅠ)を占う重要なレースになっているため、見逃せません。
東京競馬場芝1400mの傾向データ
ここからは、各項目別に傾向とデータを解説していきます。馬券の予想に直結するポイントになりますので、ぜひ予想に役立ててください。
人気別
人気 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 35.9 | 50.2 | 64.1 | 90 | 86 |
2 | 19.0 | 33.3 | 51.3 | 81 | 84 |
3 | 11.7 | 27.5 | 40.7 | 71 | 78 |
4 | 7.3 | 20.5 | 32.2 | 61 | 76 |
5 | 4.8 | 15.4 | 23.4 | 55 | 70 |
6 | 5.9 | 12.8 | 23.1 | 90 | 89 |
7 | 5.1 | 9.5 | 16.5 | 102 | 74 |
8 | 2.6 | 7.8 | 12.6 | 73 | 70 |
9 | 1.9 | 7.1 | 9.7 | 69 | 71 |
10〜 | 1.0 | 2.7 | 4.7 | 83 | 79 |
人気順にみると、ほぼ人気どおりの決着が多いことがわかります。特に1番人気馬の成績が良く、馬券を予想する際は安心して軸として据えられそうです。
枠順別
枠 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 5.4 | 10.8 | 17.7 | 56.5 | 51.7 |
2 | 3.5 | 10.4 | 15.9 | 28.7 | 57.5 |
3 | 7.7 | 13.8 | 19.1 | 77.2 | 65.9 |
4 | 5.3 | 12.5 | 19.1 | 64.6 | 67.7 |
5 | 7.5 | 12.6 | 21.3 | 99.5 | 78.9 |
6 | 8.3 | 14.3 | 18.8 | 123.6 | 100.2 |
7 | 5.7 | 14.5 | 22.6 | 66.5 | 84.7 |
8 | 9.1 | 16.3 | 23.9 | 118.3 | 90.6 |
枠順別にみると外枠の馬の好走が目立ちます。特に大外枠である8枠は勝率・連対率・複勝率の項目で他の枠の数値を超えており、注目したい枠となっています。
脚質別
脚質 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 13.7 | 24.6 | 35.1 | 225.3 | 141.3 |
先行 | 9.8 | 20.1 | 29.5 | 125.8 | 93.7 |
差し | 6.6 | 13.3 | 20.0 | 49.4 | 83.1 |
追込 | 2.8 | 5.9 | 9.8 | 56.0 | 41.1 |
脚質別にみると逃げ・先行馬が好成績を残しています。特に逃げ馬は勝率が高いだけでなく、単勝回収率も高い数字を残しているため、馬券的にも美味しく、積極的に狙っていきたい脚質と言えるでしょう。
血統別
血統 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
ロードカナロア | 13.6 | 23.7 | 31.3 | 132.9 | 103.6 |
ディープインパクト | 10.8 | 22.9 | 36.1 | 58.9 | 102.8 |
エピファネイア | 7.8 | 23.5 | 30.4 | 67.6 | 75.1 |
ハーツクライ | 11.0 | 21.9 | 26.0 | 71.0 | 93.2 |
ダイワメジャー | 6.3 | 18.8 | 28.6 | 146.1 | 135.1 |
スクリーンヒーロー | 8.8 | 17.5 | 20.0 | 24.5 | 57.1 |
イスラボニータ | 18.4 | 26.3 | 31.6 | 231.8 | 80.5 |
リオンディーズ | 12.2 | 22.4 | 30.6 | 64.5 | 62.2 |
モーリス | 7.7 | 16.9 | 24.6 | 52.6 | 55.4 |
ノヴェリスト | 12.8 | 25.6 | 30.8 | 65.9 | 69.2 |
血統別にみると、ロードカナロア産駒が勝利数トップというデータになっています。ディープインパクト産駒も好成績を残していますが、その他の血統に目を向けるとイスラボニータ産駒もは勝率だけでなく連対率・複勝率も高いため、出走した際は注目したい血統です。
父系統別
父系統 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
サンデーサイレンス系 | 6.7 | 13.4 | 21.3 | 80 | 84 |
ノーザンダンサー系 | 5.3 | 11.5 | 16.8 | 75 | 78 |
ミスタープロスペクター系 | 7.9 | 14.1 | 20.7 | 87 | 79 |
ロベルト系 | 6.9 | 17.4 | 22.9 | 69 | 80 |
ナスルーラ系 | 5.2 | 8.4 | 11.7 | 92 | 71 |
ヘイロー系 | 3.8 | 11.5 | 17.6 | 55 | 83 |
エクリプス系 | 9.4 | 20.8 | 30.2 | 83 | 93 |
父系統別をみると、エクリプス系が好成績で、逆にヘイロー系が苦戦しているデータとなりました。
騎手別
騎手名 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
C・ルメール | 27.2 | 46.4 | 56.0 | 80.2 | 85.8 |
戸崎 圭太 | 15.7 | 32.2 | 42.1 | 101.7 | 120.0 |
M・デムーロ | 12.9 | 24.7 | 44.1 | 75.1 | 93.4 |
田辺 裕信 | 10.2 | 17.6 | 31.5 | 175.2 | 87.1 |
三浦 皇成 | 9.0 | 19.8 | 27.0 | 119.5 | 86.4 |
横山 武史 | 11.1 | 23.3 | 38.9 | 123.0 | 90.8 |
菅原 明良 | 8.6 | 19.4 | 26.9 | 69.8 | 58.4 |
津村 明秀 | 8.8 | 14.3 | 20.9 | 100.1 | 80.2 |
横山 和生 | 14.3 | 21.4 | 26.8 | 70.4 | 98.4 |
D・レーン | 13.0 | 28.3 | 34.8 | 36.7 | 60.0 |
騎手別にみるとC・ルメール騎手がダントツの成績を残しています。勝率ももちろん高いのですが、突筆すべきは50%を超える複勝率です。C・ルメール騎手が騎乗する場合は積極的に狙っていきましょう。次点で戸崎圭太騎手も好成績を残しています。戸崎騎手のデータを見ると単勝・複勝回収率が100%を超えていることから、人気のない馬でも馬券圏内に持ってきていることがわかります。複勝率40%を超えているM・デムーロ騎手も見逃せません。
調教師別
調教師名 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
高橋 裕 | 8.8 | 18.6 | 25.5 | 328.6 | 113.7 |
木村 哲也 | 17.8 | 31.1 | 44.4 | 85.6 | 81.8 |
国枝 栄 | 21.9 | 31.3 | 34.4 | 109.1 | 58.4 |
加藤 征弘 | 19.4 | 25.0 | 38.9 | 98.6 | 91.1 |
奥村 武 | 23.3 | 30.0 | 40.0 | 170.0 | 101.3 |
鹿戸 雄一 | 10.3 | 24.1 | 34.5 | 37.1 | 70.2 |
黒岩 陽一 | 14.0 | 23.3 | 30.2 | 102.3 | 78.4 |
尾関 知人 | 14.6 | 19.5 | 24.4 | 56.8 | 54.4 |
藤沢 和雄 | 15.6 | 40.6 | 50.0 | 74.1 | 101.9 |
古賀 慎明 | 8.9 | 21.4 | 35.7 | 43.0 | 91.8 |
調教師別にみると高橋裕調教師が勝利数トップの結果になりました。単勝・複勝回収率も高い数字を残していますが、勝率が8.8%と決して好成績とは言えない数字も出ていますので、過信は要注意です。他の調教師を見ると、勝利数では5番目となっているものの、1番安定した成績を残していると言っても過言ではない奥村武調教師が目立ちます。
厩舎別
厩舎 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 |
---|---|---|---|---|---|
美浦 | 6.4 | 12.5 | 19.0 | 80 | 80 |
栗東 | 8.8 | 19.0 | 27.8 | 80 | 86 |
厩舎別をみると、そこまで大きな差はないものの、若干栗東所属厩舎の馬が好成績を残しているデータとなっています。
東京競馬場芝1400mの傾向・データまとめ
ここまで、これまでの傾向とデータを項目別に解説していきました。
それら項目のポイントを1つの表にまとめましたのでご覧ください。
- 比較的人気どおりの決着になりがち。1番人気の信頼度が高め。
- 枠順は外枠が好走している。特に8枠には要注目したい。
- 脚質は逃げ・先行馬が有利。逃げ馬は高配当も狙えそう。
- 血統別ではロードカナロア・ディープインパクト・イスラボニータ産駒が好成績。
- 父系統はエクリプス産駒が好成績。逆にヘイロー系が苦戦している。
- 騎手はC・ルメール騎手がダントツの成績。戸崎騎手、デムーロ騎手にも注目したい。
- 調教師は高橋裕調教師が勝利数トップだが、安定した成績を残している奥村武調教師も見逃せない。
- 所属厩舎別ではやや栗東所属厩舎の管理馬が有利ではあるが、大きな差はない。
傾向・データをまとめると上記のようになりました。次の章からはこれらを踏まえた馬券攻略法を解説していきます。
東京競馬場芝1400m|の攻略方法
ここからは、先ほど解説した傾向とデータをもとに東京競馬場芝1400mにおける馬券の攻略方法を解説していきます。
データから見るここが買い
馬・騎手・調教師の3つの項目に分けて、攻略方法を解説していきます。
この馬が買い
人気別・枠順別・脚質・血統・父系統とデータをまとめましたが、特に今回差が顕著に現れた項目は、人気別と脚質です。1番人気馬と逃げ馬は他よりもダントツの成績を残していることから、馬券を予想する際は軸として見逃せない馬となります。
血統の項目で見るとやはりこの距離ではロードカナロア産駒が輝きます。
1番人気✖️逃げ馬の信頼度は抜群!もちろんロードカナロア産駒にも注目!
この騎手が買い
やはりC・ルメール、戸崎圭太、M・デムーロ騎手が安定した成績を残しているため、この3人の騎手は外せません。「買い」と言えるために重要な項目は複勝率の高さだと感じていて、この3人の騎手はいずれも40〜50%を超えているため、自信を持って「買い」と言える騎手です。
C・ルメール、戸崎圭太、M・デムーロ騎手は間違いなく「買い」な騎手!
この調教師が買い
データでは高橋裕調教師がトップの勝利数となっていましたが、ここではあえて奥村武調教師を「買い」の調教師として推します。理由としてはやはり勝率・連対率・複勝率が安定して高いということが挙げられます。
奥村調教師の管理馬の1頭である、キミワクイーン。父はロードカナロア。この東京芝1400mでデビューし2番人気に推されて勝利、その際の鞍上はM・デムーロ、枠順は8枠15番と、この東京芝1400mのデータの傾向を凝縮したようなレースになりました。
安定した成績の奥村武調教師は「買い」!このコースのデータと傾向を裏付けたレースで信頼度は厚い!
データから見るここが割引
人気薄・追い込み脚質の馬は苦戦
これまで解説したとおり、人気どおりの決着になりがちで、人気馬や逃げ馬が有利と顕著に現れているこのコースですが、裏を返せば人気薄の馬や、追い込み脚質の馬は苦戦しているということです。大きな配当を狙うために穴馬を狙いたい気持ちはわかりますが、このコースでは事故になりかねないので、グッと堪え、厚めに買うなどして配当を狙うのが得策と言えます。
人気薄の馬や、追い込み脚質の馬は素直に割引が吉。
データの裏を狙う
今回この東京芝1400mは、人気どおりの決着になることや逃げが圧倒的に有利であるということから、裏を狙うのではなく正攻法で馬券を買うことをおすすめします。このことからここでは、データでは良い成績を残しているものの実は狙うべきではないかも…といった気をつけるべきデータの裏を解説します。
ズバリ、高橋裕調教師の管理馬は要注意です。調教師別勝利数ランキングで堂々のトップの成績を残した高橋裕調教師ですが、このデータを深く調べてみると、他の調教師に比べて、圧倒的に出走回数が多いことがわかりました。その数およそ2〜3倍。それだけ他の調教師の管理馬よりも多く出走させて入れば自ずと勝利数も多くなっていきますよね。
ちなみに数字を使って解説すると過去3年で102回出走で9回の勝利を挙げていますが、先ほど「買い」の調教師として挙げた奥村調教師は同じく過去3年で30回出走で7回の勝利を挙げています。このことは勝率の項目を見ても予想ができる部分ではありますが、他のコースでも応用が効くデータの見方でもあるので参考にしてみてください。
勝利数ランキングトップの高橋調教師は要注意!重ねた勝利数には裏がある!
開催時期や馬場状態によって狙える穴馬・危険な人気馬
開催が進んできたり、悪天候の場合はやはり内ラチの馬場が荒れて不利になるパターンが多いです。さらにこのコースでは外枠の成績が良いことから、馬場が荒れている際の内枠に入った人気馬は割引がいいかもしれません。
またこれまで解説してきたとおり、ある程度人気順どおりの決着になりやすい傾向や、逃げ馬が圧倒的に好成績で、逆に追い込み馬は苦戦しているという傾向から、比較的予想をしやすいコースと言えますが、問題になってくるのが「人気薄の逃げ馬」や「人気上位の追い込み馬」が出走する場合はどう扱うか、ということです。
両方購入するのが1番ではありますが、軸として購入するのはおすすめできません。おそらくもっと信頼のできる、わかりやすく買いやすい馬がいるはずですので、購入するにしても相手として購入するにとどめるのが得策です。
馬場が荒れた日に内枠に入った人気馬は要注意!わかりやすく信頼できる馬を選ぼう!
東京競馬場芝1400mまとめ
ここまで、傾向とデータ、そこから導き出される攻略法を解説してきました。改めてまとめます。
- 1〜3番人気馬の好走が目立ち、ある程度人気どおりの決着になりやすい。
- 逃げ・先行馬が好成績。特に逃げ馬の成績は素晴らしく、逆に追い込み馬は苦戦している。
- ロードカナロア、ディープインパクト、イスラボニータ産駒が安定!
- 騎手はC・ルメール、戸崎圭太、M・デムーロ騎手が好成績。特にC・ルメールは軸に最適!
- 調教師は奥村武調教師に注目したい!
- 人気薄や追い込みの馬は素直に割引!馬場が荒れている日の内枠出走の人気馬も要注意!
ぜひ、この記事を馬券の予想のお供にしてみてください!
それでは、よき競馬ライフを!
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